掲載日:2024年09月29日
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イスラエルによるヒズブッラーのナスラッラー書記長の殺害は、イランにも大きな衝撃を与えた。ハーメネイー最高指導者は9月28日、全世界のムスリムに対し、「レバノン国民およびヒズブッラーの支援」を呼びかけた。しかし、今回の事態に対処するにあたり、イランはこれまでと同じジレンマに直面している。イランがその地域戦略の要と位置付けるヒズブッラーの指導者暗殺に際し何の対応も取らなければ、イランの指導部は(さらに)面目を失うことになる。その一方、対応を一歩誤れば、この紛争に米国を招き入れ、イランのイスラーム共和国体制の存続そのものが、危うくなってしまいかねないのである。・・・