掲載日:2024年06月27日

中東研ニューズリポート

イラク:国内避難民問題に残る「イスラーム国」の重荷

こちらの資料は準会員以上の限定となっております。

 イラク政府は2024年1月に、国内避難民のキャンプ23カ所を7月30日までに閉鎖すると発表した。避難民の多くは2014~2017年にイラクを席巻した「イスラーム国」(IS)のメンバーを家族や親戚に持つ者で、ISが駆逐された後、地元に戻れず行き場を失ってキャンプ生活を続けている者が多い。イラク政府支配地域の避難民キャンプは2023年4月にすべて閉鎖されており、現在はクルディスタン地域に23のキャンプが残っている。キャンプ閉鎖期限まで約1か月となっているが、帰還は遅々として進んでいない。その背景には帰還先の経済状況の問題と共に、ISという過去に対する社会的問題が存在する。・・・

執筆者

吉岡 明子

カテゴリー

政治

地域・テーマ

イラク

URL