掲載日:2024年05月13日
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クウェートのミシュアル首長は5月10日、議会の解散と憲法の一部停止を定める首長令を発出し、そのもとで12日、アフマド・アブドゥッラーを首班とする内閣が成立した。憲法の一部停止は4年以内としているが、停止となった条項には立法権や組閣のほか、法律改正、憲法改正に関わるものが含まれており、行政府による独裁的な国家運営が進められることとなる。近年慢性的な内閣・議会対立にあったクウェートでは現状打開のために議会解散総選挙が繰り返されてきたが、憲法の一部停止を伴う今回はそれと一線を画する事態である。現状に対するフラストレーションが爆発した形となるが、これが功を奏するのかは未知数である。・・・