掲載日:2022年10月18日

中東研ニューズリポート

イラン: 2022年の経済見通しに関する様々な見立て

こちらの資料は準会員以上の限定となっております。

 10月16日付テヘラン・タイムズ紙は、イラン経済は改善傾向にあると報じた。世界銀行(世銀)と国際通貨基金(IMF)がそれぞれ10月5日と11日に発表した世界および中東北アフリカの経済見通しをもとに、比較的前向きなIMFの見通しを主に引用する形で報じている。中でも、国内総生産(GDP)成長率が3%の見通しであることや、インフレ率が2021年の40.1%を超えない40%以下との見方が示されたことを強調している。経常収支については、IMFのレポートを引用し、2022年には320億米ドルに到達し、前年の111億米ドルから200億米ドル以上増加する見込みであり、同対GDP比に関しては、世銀のレポートを引用し、2021年の3.5%から2022年には3.8%に改善見込みとした。経済制裁による経済の混迷が続き、国内ではデモも拡大する中、前向きな側面をアピールする狙いが感じられる。一方で、各機関のレポートからは、必ずしも改善傾向一辺倒という訳でないことが読み取れる。・・・

執筆者

佐藤 佳奈

カテゴリー

経済

地域・テーマ

イラン

URL