掲載日:2022年07月18日

中東研ニューズリポート

リビア石油公社会長の交代と石油施設の閉鎖解除を巡る動向

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 リビア石油公社の新会長に任命されたベングラダ氏は、7月15日にリビアの全ての油田や石油ターミナルの閉鎖を終わらせると述べており、約60万バレル/日(b/d)に半減したリビアの石油生産が120万b/d前後に回復することへの期待が高まっている。ロシアのウクライナ侵攻に伴う地政学的要因によって世界の石油需給はタイト化し、原油価格はバレル当たり100ドル前後に高騰しているため、リビアの石油生産の回復は国際石油市場の安定化に資することになる。しかし、ベングラダ新会長の誕生は、リビア東部及び南西部に強い影響力を有するハフタル司令官の大胆な方針転換によってもたらされており、リビアの政治及び石油生産の動向は引き続き、楽観視できない状況となっている。・・・

執筆者

大先 一正

カテゴリー

政治, 経済, エネルギー

地域・テーマ

リビア, 北アフリカ

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