吉岡 明子 (よしおか あきこ)

研究主幹、副センター長

専門分野・担当国

イラクの現代政治・エネルギー情勢、クルド問題

紹介

大阪外国語大学外国語学部で中東地域文化を専攻し、在学中に11か月間ほどクウェートに留学しました。人生で初めての海外渡航、緊張してクウェート空港に降り立ったのですが、在京大使館で発給してもらったはずのビザは無効と言われ、しかもクウェート大学からは誰も迎えにきておらず・・・と、初っ端から異文化カルチャーショックの洗礼を受けました。クウェート滞在中や帰国後には、高校生の頃に読んだ沢木耕太郎氏の『深夜特急』にあこがれて、エジプト、トルコ、イスラエル、モロッコなどにバックパック旅行にでかけました。

現在のエネ研・中東研究センターの前身である中東経済研究所に勤務していた時、イラク戦争が発生しました。イラクのニュースが世界中を駆け巡る中、日本にはイラク研究者が少ないから、ということで、新米研究員だった私はイラク担当ということになり、現在に至っています。

2007年に5か月ほど、客員研究員としてドバイのGulf Research Centerに在籍しました。当時は、世界一高いビル、ブルジュ・ハリーファが建設真っ最中で、毎日土煙を挙げながら重機が行き交い、町の形がどんどん変わっていく姿に、まるでリアル版のSimCityだと思ったものです。この時は、なぜイラクと周辺アラブ諸国との関係がこんなに冷え切っているのだろう、と当時疑問に思っていたことを研究テーマに据え、帰国後に論文にまとめました。

イラクを研究対象としつつも、治安上の問題もあってなかなか現地調査に行くことができなかったので、2012年に、比較的安全そうな北部の都市エルビルに行ってみることにしました。ところが、イラクを訪れたつもりが、そこは「クルディスタン」というまるで別の国のような様相。この時の驚きが、その後、イラク研究と並んでクルド研究に取り組んでいくきっかけとなりました。2012年の2回のエルビル現地調査の感想は、『月刊みんぱく』の「フィールドで考える」というコーナーのコラムに書かせて頂いています。

2023年には、これまでに発表した論文をまとめ、2003年以降のイラクの戦後統治とクルド問題をハイブリッド・ガバナンスの観点から分析した論文で、博士号(公共学)を取得しました。

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