中東分析・刊行物
リポート
トルコ:スウェーデンとフィンランドに「テロリスト」引き渡しを要請へ
トルコのボズダー法相は、同国がスウェーデン、フィンランド両国とNATO加盟にかかわる諸問題で合意したことを受け、改めて両国に「テロリスト」の引き渡しを要請すると述べた。北欧2国はNATO加盟に向けて最初の関門を通過したが、「テロリスト」についてトルコとの認識の差が解消したとはいえない。・・・
リポート
イスラエル:国会解散、11月1日に総選挙
ラピード外相が首相に就任 イスラエル国会は6月30日、自らを解散する法案を採択した。3年半で5回目となる総選挙は11月1日に予定されている。連立合意に基づき、ヤミナのベネット党首が首相を辞任し、「未来がある」のラピード党首が外相兼任のまま首相に就任した。ベネット氏とラピード氏は6月20日、国会の早期解散に合意していた(6月21日付け「イスラエル:国会解散・総選挙へ」参照)。・・・
リポート
OPECプラスは前回会合で合意した8月の増産幅拡大を追認
2022年6月30日、石油輸出国機構(OPEC)と非OPECの第30回閣僚級会合(OPECプラス、以下OPEC+)がオンライン形式で開催され、8月に日量64万8千バレル(b/d)の増産(減産緩和)を行うことが決定された。・・・
リポート
エジプト:2022/23年度予算承認
エジプト議会は2022/23年度(2022年7月1日から2023年6月30日)の政府予算を承認した。歳出は2兆700億エジプトポンド(14兆8,600億円)と前年度予算から13%増加し、過去最大規模となった。歳入は1兆5,200億エジプトポンドで前年度予算比プラス11%であった。その結果、財政赤字は5,500億エジプトポンドに拡大したが、財政赤字のGDP比率は6.1%とほぼ前年度なみにとどまった。・・・
リポート
イラン:米国との間接協議の実施が決まる
6月26日、EUのボレル外交安全保障上級代表はテヘランで、アブドッラーヒヤーン外相および国家安全保障最高評議会(SNSC)のシャムハーニー事務局長と会談した。その結果、EUが仲介する米国とイランの間接交渉が、「ペルシャ湾岸のいずれかの国」において近く実施されることが決まった。ボレル上級代表によれば、もしこの協議で米国とイランの歩み寄りが見られれば、2021年4月以来ウィーンで続けられてきたイランと「P4+1」との交渉が再開される予定である。「数日以内にも」開始予定と発表された米・イラン(間接)協議の開催国としては、オマーンやカタルの名が上がっているが、今回はカタルで実施される可能性が高いとも報じられている。・・・
リポート
サウジアラビア:皇太子のエジプト、ヨルダン、トルコ訪問 等
サウジアラビアのムハンマド皇太子は6月21日にエジプト、22日にヨルダン、トルコを訪問し、各国首脳と会談を行った。また、6月26日にはイラクのカーズィミ首相がサウジアラビアを訪問し、ムハンマド皇太子と会談した。エジプト、ヨルダン、イラクの3か国は、7月16日にサウジアラビアが主催し、バイデン米大統領も参加する予定のサミットへの参加予定国である。・・・
リポート
クウェート:ミシュアル皇太子が国民議会の解散を発表
クウェートのミシュアル皇太子は6月22日、国民向け演説を行い、国民議会を解散すると述べた上で、総選挙を実施するよう呼びかけた。これらの内容を記した首長令が数ヶ月以内に発布されるとのことである。・・・
リポート
イスラエル:国会解散・総選挙へ
<ベネット首相とラピード外相が合意> 政治的な混乱が続いているイスラエルで、来週初めに国会が解散され、10月下旬に3年半で5回目の総選挙が実施されることがほぼ確実となった。連立与党の中核であるベネット首相(ヤミナ党首)とラピード外相(未来がある党首)が6月20日に、早ければ27日にも解散法案を上程することで合意した。野党は以前から国会の早期解散を求めており、解散法案が賛成多数で可決される見通しとなった。・・・
2022年6月22日 情勢分析報告会 資料
※講演終了後に資料を修正しております。
リポート
トルコ:エルドアン大統領が出馬表明、選挙繰り上げは否定
トルコのエルドアン大統領は6月9日、2023年6月の実施が見込まれている大統領選挙への出馬を表明した。一方、野党側は選挙協力に向けた協議を続けているが、大統領候補の擁立には至っていない。大統領は選挙繰り上げの可能性はないとしているが、トルコでは今年11月にも繰り上げ選挙が行われるとの見通しも出ている。・・・
リポート
サウジアラビア:Aramcoがサステナビリティレポートを発表
サウジアラビアの国営石油会社Saudi Aramco(以下、Aramco)は6月15日、同社として初めてとなるサステナビリティレポートを発表した。同社は2021年10月に2050年までに同社の操業により排出される温室効果ガス排出量(Scope 1、Scope 2)の実質ゼロを達成するという目標を発表しており、本レポートはそのための具体的な計画、特に中間点である2035年までの計画を示したものである。・・・
リポート
イスラエル・エジプト:東地中海ガスのEU向け供給拡大で合意
6月15日、イスラエル、エジプト両政府と欧州連合(EU)は、東地中海産の天然ガスを欧州向けに供給拡大することで合意した。エジプトのカイロで覚書が調印された。報道によれば、イスラエルからエジプト向けにパイプラインで輸送されている東地中海産の天然ガスを、エジプトの液化施設でLNG化して欧州向けに輸出する形を想定しているという。具体的な数量などは現時点で明らかにされていないが、既にイスラエル産の天然ガスの一部はエジプトからLNGとして輸出されており、今回の合意により、欧州向け輸出量を段階的に拡大していくことを目指していると報じられている。・・・
リポート
イラン:協同組合・労働・社会福祉相が辞任
6月14日、イランのホッジャトッラー・アブドルマーレキー協同組合・労働・社会福祉相は辞表を提出し、ライースィー大統領は速やかにこれを受理した。同14日、イランの国会は、セイエド・レザー・ファーテミー・アミーン鉱工業商業相による製品価格高騰に関する説明は不十分であるとして、鉱工業商業相にも「イエロー・カード」を突き付けた(注)。これら2件の出来事を受け、15日付のイラン各紙は、「ライースィー政権の経済政策全体が問われている」、と報じている。ライースィー政権の華々しい約束の数々は「口ばかり」であることが、批判の的になりつつある。・・・
リポート
イラン:各地で抗議行動が発生
イラン各地では様々な抗議行動が発生し続けている。6月12日には、テヘラン近郊のキャラジ、中部イスファハン、北西部アルダビール、南西部アフワーズ、南部シーラーズなどで、年金生活者たちが生活苦に抗議するデモを行った。一方テヘランのバーザールでは、政府による徴税強化の動きに抗議して、一部の商人たちが店舗を閉鎖した。・・・
リポート
イラク:サドル・ブロックの議員が辞職、組閣交渉の行方見えず
6月12日に、サドル・ブロックの国会議員がハルブースィ国会議長に辞表を提出し、議長はそれらを受理した。ムクタダ・サドル師が率いるサドル・ブロックは、2021年10月の議会選挙で73議席を獲得して第1党の座を確保しながらも、他のシーア派政党との対立によって組閣に行き詰まり、膠着状況が続く中、全員の辞職という奇策に打って出た。この奇策によって組閣交渉の行方はますます不透明となっている。・・・
リポート
シリア:トルコによる大規模攻撃があればSDFはシリア政府軍と協力へ
クルドを主力とするシリア民主軍(SDF)は、トルコが予告している新たな軍事作戦を断行した場合、アサド政権軍と協力する用意があるとの声明を出した。国際社会はトルコに自制を求めているが、作戦の断行を阻止する有効な策が見えない状況だ。・・・
リポート
IAEA理事会はイラン非難決議を採択
6月8日、ウィーンで開催されていたIAEA理事会は、イランの対応が不十分であるとする非難決議を採択した。これを受けてイランの原子力エネルギー庁(AEOI)はIAEAに対し、イランの濃縮活動をモニターするために設置されているIAEAのオンライン・カメラの運転を一部停止すると通告し、「保障措置の範囲を超える」カメラ2台の運転を停止した。今般採択されたイラン非難決議は、イラン問題の国連安保理への付託を求めるものではない。しかし、この非難決議を受けて、IAEAとイランの対立は深まることになった。・・・
リポート
イスラエル、イラン本国への攻撃拡大か
イスラエルによるとみられるイラン本国への攻撃が相次いでいる。真相は不明な点が多いが、イスラエルの作戦とすれば、イランとの「影の戦争」がいっそう拡大していることになる。・・・