リポート
サウジアラビア:ウクライナをめぐる米ロ対話の場を提供
サウジアラビアは2月18日、米国のルビオ国務長官とロシアのラブロフ外相のウクライナ問題をめぐる会談の場を提供した。サウジアラビアは2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻以降、同紛争に対して中立の立場を取ってきたが、今回の仲介を国威発揚の機会と捉え、世界平和をもたらすアクターとして自らを位置付け、同時に米国・ロシアとの関係も強化させている。・・・
サウジアラビアは2月18日、米国のルビオ国務長官とロシアのラブロフ外相のウクライナ問題をめぐる会談の場を提供した。サウジアラビアは2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻以降、同紛争に対して中立の立場を取ってきたが、今回の仲介を国威発揚の機会と捉え、世界平和をもたらすアクターとして自らを位置付け、同時に米国・ロシアとの関係も強化させている。・・・
イスラエル、ハマース双方とも停戦合意を履行 ガザ停戦合意に基づきハマースとイスラエルは2月15日、人質3人とパレスチナ人拘束者369人をそれぞれ解放・釈放した。この結果、停戦第1段階(1月16日付け立山良司「イスラエルとハマース、ガザでの停戦に合意」)で解放予定の人質33人のうち、19人が解放された。また別枠でタイ人人質5人が2月8日に解放されている。釈放されたパレスチナ人拘束者は合計で1135人となった。ガザにはまだ70人以上の人質が残っており、その半数近くはすでに死亡していると見られている。
トルコのエルドアン大統領は2月10日から13日にかけて、マレーシア、インドネシア、パキスタンの3カ国を訪問し、首脳会談などに臨んだ。経済や防衛など幅広い分野での2国間関係の強化を図った。3カ国はすべてイスラム教徒が多数派であり、当然パレスチナ自治区ガザの情勢も議題となった。エルドアン大統領には外相や国防相、貿易相らのほか経済ミッションが同行し、訪問先では経済フォーラムなどが開かれた。
2月11日(火)、ヨルダンのアブドゥッラー2世国王はホワイトハウスを訪れ、米国のトランプ大統領と会談を行った。トランプ大統領は1月25日のアブドゥッラー2世国王との電話会談において、ガザ地区住民を一斉移住させるとしてエジプトとともにヨルダンに住民受け入れを求めていたが、今回の会談はそれに続くものとなった。今回の会談でも改めてこの問題が焦点となったが、アブドゥッラー2世国王はこれに明言を避けた。当座のところ議論は先送りとなったと言えるが、見通しは不透明である。・・・
シリアのシャラア暫定大統領が2月4日、トルコの首都アンカラを訪問し同国のエルドアン大統領と会談した。会談後の共同記者会見でエルドアン大統領は、シリア復興に向けた支援を強化すると語った。また、シリア北部を実効支配するクルド勢力を念頭に、「テロ撲滅に必要なあらゆる支援を行う」と述べた。シャラア氏はエルドアン大統領のシリア訪問を要請した。・・・
2月4日、トランプ大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、その後ネタニヤフ首相とともに、記者たちの質問に答えた。一連のやり取りからはトランプ大統領がイランとの新たな「核合意」に期待を託していることが明らかになり、イラン側からはこれを注意深く歓迎するような発言が次々と出てきている。イラン各紙も、「トランプ大統領の最初の一手」「交渉間近か」といった、米国との交渉開始を予見するような見出しを掲げている。・・・
2025年2月3日、OPEC(石油輸出国機構)プラス(以下OPEC+)の第58回合同閣僚監視委員会(JMMC)会合がオンラインで開催され、現行の生産方針を維持することを確認した。・・・
停戦合意後の仲介外交 エジプト・カタル・米国の仲介外交によって、1月19日にガザ戦争の停戦合意が発効した。エジプトはその後も仲介者として停戦合意履行の支援・調整を続けている。23日、アブドゥルアーティー外相はルビオ米国務長官と電話会談を行い、イスラエル・ハマース間の仲介外交を継続することを確認した。なお、アブドゥルアーティー外相は二国家構想に基づくパレスチナ国家樹立が両者間の紛争回避に不可欠であると強調した。27日には、ムハンマド・ダルウィーシュが率いるハマース使節団がカイロを訪問し、停戦合意履行や今後のガザ統治に関する協議をエジプト政府高官と協議した。・・・
アサド政権崩壊後のシリアで影響力拡大を図るトルコは、シリアとの間で海洋境界協定の締結を目指して検討を進めている。ウラルオール交通インフラ相は2024年12月24日、「シリアで恒久的な政権が成立された後、両国間の海洋境界を確定させたい」と述べた。協定は両国間のエネルギー開発協力に道を開くだけではなく、トルコの東地中海における安全保障政策を後押しする。・・・