中東分析・刊行物
リポート
トルコ:キプロス和平交渉再開のめど立たず、トルコ側は「2国家解決案」
分断状態が続くキプロスの和平をめぐり、スイスのジュネーブで開かれていた国連の非公式関係国会合が4月29日に終了した。南北キプロスの立場の違いは大きく、協議は物別れに終わった。国連のグテーレス事務総長は、「キプロス問題解決に向けた和平交渉再開に必要な共通点を見いだせなかった」と述べた。会合には南北キプロス両首脳のほかに、キプロスの独立を保障する役割を担う英国、トルコ、ギリシャの外相が出席した。・・・
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イラク:クルディスタン地域に強まるトルコ軍のプレゼンス
トルコがイラク内に軍事基地を増設すると発表し、国防相がイラクの了解を得ずに既存の基地を訪問したことにイラクが抗議している。イランもトルコの「拡大主義」に警戒を強めそうだ。・・・
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イスラエル:ラピッド「未来がある」党首が連立協議開始へ
イスラエルのリブリン大統領は5月5日、中道政党「未来がある」のヤイール・ラピッド党首を次期首相候補に指名し、組閣のための連立協議を開始するよう指示した。3月下旬の総選挙後の4月6日以来、ネタニヤフ首相(リクード党首)が連立協議を行っていた(4月7日付け「イスラエル:ネタニヤフ首相が連立協議を開始」参照)。しかし28日間の期限内に過半数(61)を確保することができず、5月4日に組閣権限を返上した。・・・
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サウジアラビア:水面下で進むイラン・シリアとの接近
サウジアラビアは水面下でイランやその友好国であるシリアのアサド政権と接近している。フィナンシャル・タイムズ紙は4月18日、4月9日にサウジアラビアのホメイダーン総合諜報庁長官がイラン側とイラクで接触したと報じた。また、ロンドンに拠点を置くアラビア語のオンライン新聞ラァイルヨウム紙は5月3日、同長官が同日にシリアの国家安全保障局局長と会談したと報じた。・・・
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リビア石油公社によるハリーガ石油輸出ターミナルのフォースマジュール宣言
リビア石油公社(NOC)は2020年の大幅な石油減産から立ち直っているが、4月19日に子会社のアラビア湾石油(Agoco)が運転資金不足により石油生産を停止したことを踏まえ、リビア東部のハリーガ石油ターミナルからの石油輸出についてフォースマジュールを宣言した。この結果、リビアの石油生産は、約130万バレル/日(b/d)から100万b/d前後に減少したが、1週間後の4月26日に宣言は取り消され、近日中に3月の生産水準に戻ることが見込まれている。・・・
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トルコ:変異株による感染急拡大で全国的なロックダウン開始
新型コロナウイルスの感染が再拡大しているトルコで4月29日、全国的なロックダウン(都市封鎖)が始まった。トルコ政府はこれまで、国民経済への影響を抑えるため、限定的なロックダウンを実施してきた。しかし変異株が国内で猛威を振るい、コロナ対策の大幅な強化を余儀なくされている。・・・
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サウジアラビア:ムハンマド皇太子のインタビュー
サウジアラビアのムハンマド皇太子は4月27日、アラビーヤ放送の番組「リーワーン(al-Liwan)」で番組ホストのアブダッラー・ムダイフェル(Abdullah al-Mudayfer)のインタビューを受け、ちょうど5年目を迎えるサウジ・ビジョン2030(SV2030)の現状や将来、また外交政策について語った。インタビューは約1時間半に及んだ。・・・
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エジプト:新型コロナウイルス感染拡大の第3波が到来
エジプト保健省発表によると、4月27日の同国の新型コロナウイルス新規感染者数は1,003人であった。1日あたりの新規感染者数が1,000人を超えたのは今年1月8日以来である。注目すべきは、新規感染者数の増加ペースである。第2波の収束から2か月間程度は、1日あたり500~600人台で推移していた。しかし3月後半に700人を超えてからは増加ペースが加速した。・・・
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トルコ:バイデン米大統領がアルメニア人殺害を「ジェノサイド」に認定
バイデン米大統領は4月24日、オスマン帝国末期の1915年に発生したアルメニア人の大量殺害を「ジェノサイド(集団虐殺)」と認める声明を発表した。アルメニア人をめぐるこの問題について、トルコ側は数十万人のアルメニア人が第1次世界大戦中に犠牲となったことは認めつつも、アルメニア側が主張する犠牲者150万人は誇張であり、1915年の事件は意図的な大量殺戮ではなかったと主張しており、バイデン大統領の声明に強く反発した。・・・
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イラン:政府報道官はザリーフ外相のインタビュー録音は「盗まれたもの」と発表
4月27日、イランのラビイ政府報道官は、4月25日以降様々なメディアを賑わせているザリーフ外相のインタビューの録音テープに関し、「盗まれたものである」と発表した。ロウハニ大統領は情報省に対し、本件に関する調査を求めた。・・・
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イラン:イスラエルによる攻撃が継続
4月24日、シリア沖で石油タンカーが攻撃を受け火災が発生し、乗組員2名を含む3名が死亡したと報じられた事件について、その詳細が徐々に明らかになってきた。 様々な報道によれば、攻撃を受けたタンカーは「Wisdom」という名のパナマ籍の船舶であり、船主はレバノンとされている。Wisdomはシリアのバニヤス製油所の沖合において、イランの大型タンカー(VLCC)「Arman 114」が運搬してきたイラン産原油の荷下ろしに関わっていたという。・・・
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サウジアラビア:ビジョン2030の5年間の成果を総括
サウジアラビアのムハンマド皇太子は4月26日、発表からちょうど5年が経過した経済社会改革構想ビジョン2030について、大きな成果があがったと同国の経済開発問題会議で総括した。様々な環境整備が整い、次は実施の段階になるという。サウジ国営通信が報じた。・・・
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シリア:ポンド安に苦慮するアサド政権とクルドの懸念
シリア中央銀行は4月15日、ポンドの公定レートを1ドル=1256ポンドから2512ポンドに引き下げた。その2日前にはハーゼム・カルフール中銀総裁が解任されている。一昨年から始まった隣国レバノンの経済危機や米国による制裁が闇レートでのポンド暴落を招き、シリア北部でトルコ・リラの流通を加速させる一因ともなっている。国境地帯がトルコ経済圏に組み込まれればクルドの勢力基盤にも影響しかねない。・・・