中東分析・刊行物
リポート
ヨルダン:アサド政権崩壊後も続く違法薬物密輸との戦い
概要 ヨルダン軍は2月15日、東部にて電子誘導気球10機を用いた違法薬物密輸の試みを阻止したと発表した。気球はシリアから飛来したもので、気球及び積載物はヨルダン当局が押収したとのことである。アサド前政権末期の2018年頃からシリアはカプタゴンとして知られる合成覚醒剤(化学名は「フェネチリン」)の密輸を増加させ、その主要ルートの1つとしてヨルダンは国境管理に神経を尖らせてきた(柳谷あゆみ「アラブ連盟復帰後のシリア:違法薬物を巡る動向」中東研ニューズリポート2024年3月22日配信参照)。アサド政権崩壊後、カプタゴン生産工場、貯蔵庫の破壊が進められ、違法薬物取り締まりに向けたシリアと周辺国の取り組みが強化されているものの、今でもシリアが違法薬物流通の重要な拠点のひとつとなっている様子がうかがわれる。・・・
リポート
イラン:第2回米・イラン間接協議が終了
2月17日、イランと米国はスイスのジュネーブにあるオマーン大使館で、今月6日に続き2回目となる間接協議を実施した。協議には一定の進展があった模様だが、依然として両国の見解の隔たりは大きく、交渉決裂による軍事衝突の可能性も高いままである。・・・
リポート
エジプト:マドゥブーリー内閣改造
マドゥブーリー内閣の大規模改造 2月11日、マドゥブーリー内閣の大幅な改造が行われた。今般の内閣改造は17閣僚の交代人事を伴う大規模なもので、15人が新たに入閣した。同内閣は2018年6月に発足したが、一部閣僚の交代を除けば今般の改造は3度目となる。なお、同氏の首相在任期間はエジプト史上3番目の長期となっている。・・・
リポート
サウジアラビア:投資相の交代など
サウジアラビアのサルマーン国王は2月12日、勅令を発出し、ハーリド・ファーリフ投資相の解任を含む内閣改造や政府人事を行った。新投資相には同国の政府系投資基金である公的投資基金(PIF)幹部のファハド・アールッサイフが任命された。今回の勅令はPIFが2026年から2030年までの新戦略を発表する予定であると報じられる中で発出された。勅令ではまた、ムハンマド皇太子の同腹の末弟であるラーカーン・ビン・サルマーン王子の知事任命も決まった。・・・
リポート
トルコ:小規模な内閣改造、法相と内相が同時交代
2026年2月11日、エルドアン大統領は法相と内相の交代を決定した。法相にはユルマズ・トゥンチ氏に代わりイスタンブール首席検察官アクン・ギュルレク氏が、内相にはアリ・イェルリカヤ氏に代わりエルズルム県知事ムスタファ・チフチ氏がそれぞれ任命された。2023年5月の国政選挙以降、初の閣僚交代となる。司法および治安を所管する両省トップの同時交代である点が注目される。・・・