MIDDLE EAST ANALYSIS · PUBLICATIONS

中東分析・刊行物

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中東研ニューズリポート 2026/03/03 特別会員 普通会員 準会員

米イラン対立の激化とイラク(後編):地域紛争への関与回避を模索

3日間の服喪を発表 イラク政府は3月1日、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師が殺害されたことを受け、「不正と暴政に対抗して祖国を守り、真実の道を貫き、イラン国民のために尽くして殉教した」師を悼んで3日間の公式追悼期間を設けると発表した。ラシード大統領も、ハメネイ師が「祖国と国民のために奉仕し、闘う」ことに生涯を捧げたとする大統領声明を出している。また、クルディスタン地域政府(KRG)のネチルヴァン・バルザーニ大統領は、「イラン国民、政府、そして指導者の皆様に深い哀悼の意と同情を表明する」旨の声明を出した。イランの親イラン的政策は度々米国政府から圧力を受けてきた点であるが、現在のイラクの政治体制の中枢には2003年の体制転換以前からイランとの関係が深かった人物も多く、完全にイランの現体制が崩壊しない限り、イラクがイランとの関係を大きく方向転換することは考えにくい。・・・

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その他 2026/03/03

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中東研ニューズリポート 2026/03/03 特別会員 普通会員 準会員

サウジアラビア:イランの攻撃で製油所や米大使館に被害

米・イスラエルとイランの戦争が4日目に入り、イランはその「報復」としてサウジアラビアへの攻撃も強めている。3月2日・3日にはそれぞれサウジアラビアの東部州のラァス・タンヌーラの製油所と首都リヤードの米大使館で被害が見られた。イランによる攻撃の多くは迎撃されているが、イランはもはや攻撃対象を米軍基地に限定しておらず、サウジアラビアとしては一層の警戒が必要になっている。・・・

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中東研ニューズリポート 2026/03/03 特別会員 普通会員 準会員

イラン危機とイスラエル北部戦線:ヒズブッラーの動向

イスラエルは2月28日、米国と共同でイランに攻撃を実施したが、同日、レバノン南部の複数の地点に対して、ヒズブッラーの拠点を標的とした攻撃も実施したほか、各国境地域に合計約10万人の予備役の追加招集を行った。イスラエルがヒズブッラーを域内の親イラン武装勢力の中で最も強大な軍事力を持つ重大な脅威と見なしてきたことを考えれば、自然な成り行きと言える。それに対してヒズブッラーはしばらく軍事的反応を見せていなかったものの、3月2日未明にイスラエルに向けたロケット攻撃を実施した。これを受けイスラエルはヒズブッラーを標的とした対レバノン攻撃を強めている。それでは、イスラエル北部戦線のさらなるエスカレーションの可能性はどの程度あるだろうか。本稿では、3月3日朝(日本時間)までのヒズブッラーの動向を中心に、この問題について検討する。・・・

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中東研ニューズリポート 2026/03/02 特別会員 普通会員 準会員

米イラン対立の激化とイラク(前編):民兵と米軍の軍事的応酬が拡大

米国・イスラエルとイランの間で軍事的応酬が激しくなる中、隣国イラクにも大きな影響が出ている。米国とイスラエルはイラク国内のシーア派民兵への攻撃も対イラン攻撃と同時進行で行っており、それに反撃する形で民兵からイラク国内の米軍関連施設などへの攻撃が相次いでいる。一方、イラク政府は、イランに対する攻撃とイランによる反撃の双方を非難しつつも、ハメネイ師殺害を受けて公式追悼を発表するなど、周辺アラブ諸国とは明らかに異なる対応を見せている。本レポートではイラクへの影響について、前編では軍事面を中心に、後編では政治面を中心に分析する。・・・

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中東研ニューズリポート 2026/03/02 特別会員 普通会員 準会員

ホルムズ海峡を航行するタンカーが攻撃される

2月28日の米国とイスラエルによる攻撃でハーメネイー最高指導者が死亡し、イランが報復を宣言する中、ホルムズ海峡周辺の安全航行への懸念が高まっている。2月28日、イランの革命防衛隊に近いタスニーム通信は、革命防衛隊が「ホルムズ海峡の航行禁止」を周辺の船舶に通告したと報じた。また、3月1日には、ホルムズ海峡で石油タンカーが何者かの攻撃を受け、乗組員4名がけがをしたと報じられた。さらには、同じく1日に、オマーン中部の港町ドゥクムがドローン2機による攻撃を受けたと発表された。・・・

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中東研ニューズリポート 2026/03/02 特別会員 普通会員 準会員

湾岸諸国:イランによる報復攻撃の被害状況と各国の反応

米国とイスラエルが2月28日に開始した対イラン攻撃「壮絶な怒り」作戦は、周辺の湾岸諸国を巻き込んでおり、紛争のさらなる拡大が危惧されている。湾岸諸国では120名もの死傷者が発生しており、イランからの湾岸諸国への軍事攻撃としては過去最大規模の被害が出ている。・・・

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中東研ニューズリポート 2026/03/02 特別会員 普通会員 準会員

米イラン対立の激化とトルコ:安全保障・難民・エネルギーリスク

2月28日、イスラエルと米国によるイラン攻撃とイランによる報復により、中東湾岸での緊張は一気に高まった。こうした中、トルコ外務省は攻撃後、事態の鎮静化と外交による解決を呼びかけた。声明では今回の一連の攻撃が地域の将来と世界の安定を危険にさらしているとの認識を示した。その上で、国際法に反し民間人の生命を脅かすあらゆる行為に深い懸念を表明し、紛争拡大につながる挑発行為を非難した。イランの核開発への言及はなかった。・・・

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中東研ニューズリポート 2026/03/01 特別会員 普通会員 準会員

サウジアラビア:イラン情勢への反応

サウジアラビア外務省は2月28日19時16分頃(日本時間)、イランによる「露骨な侵略行為」とUAE、バハレーン、カタル、クウェート、ヨルダンへの攻撃を「最も強い言葉」で非難した。また23時頃の声明では自国への攻撃もあったことを認めた。サウジアラビアは自国の領空や領土を米軍の対イラン攻撃に使用させない姿勢を示すなど、イランに配慮を見せてきたが、そうした配慮がイランによるサウジアラビアやその周辺国への攻撃を防ぐことにはつながらなかった。・・・

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中東研ニューズリポート 2026/02/28 特別会員 普通会員 準会員

米国とイスラエル、対イラン共同攻撃を開始(イスラエルの動きを中心に)

広範囲な攻撃対象、イランもイスラエルと中東米軍施設に報復 イスラエルと米国は日本時間の2月28日午後3時過ぎ(イスラエル時間午前8時過ぎ、ワシントン時間午前1時過ぎ)、イランへの攻撃を開始した。イスラエルのチャンネル12によると、米国とイスラエルとの合同軍事攻撃は数カ月前から計画され、攻撃は少なくとも数日間続くという。また攻撃対象は多岐にわたっており、ハーメネイー最高指導者とペゼシュキアーン大統領も対象に含まれていると報じられている。・・・

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中東研ニューズリポート 2026/02/27 特別会員 普通会員 準会員

米・イラン核協議と軍事的緊張が継続

2月26日、米国とイランはスイスのジュネーブで核協議を実施し、協議の継続で合意した。まずは週明け3月2日から、ウィーンの国際原子力機関(IAEA)本部において、実務レベルの協議を実施予定と発表されている。・・・

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中東研ニューズリポート 2026/02/26 特別会員 普通会員 準会員

イラク:Chevronが西クルナ2油田の独占交渉権を取得

米国制裁の影響により、露Lukoilによるイラク南部の西クルナ2油田の操業継続が困難となり、撤退の動きが加速している。現在は一時的にイラクの国営企業が操業を引き継いでいるが、イラク政府は将来のオペレータ候補として、2月23日に米Chevronに対して1年間の独占交渉権を付与した。この契約が実現すれば、新たなメジャー企業のイラクの石油上流部門への復帰となる。・・・

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中東研ニューズリポート 2026/02/25 特別会員 普通会員 準会員

シリア:海外からのトラック入国禁止令による混乱

概要 シリア当局が2月10日、海外からのトラックの入国禁止令を発表し、ヨルダン、レバノン、トルコ、イラクといった周辺諸国との国境で多くのトラックが立ち往生するという事態が発生した。直近でも2月18日にカナダが対シリア経済制裁を発表するなど諸外国からの経済制裁解除が続々と進み、経済復興に向けた機運が高まる中、現場には様々な実務上の課題が残る様子がうかがわれる。・・・

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中東研ニューズリポート 2026/02/20 特別会員 普通会員 準会員

ヨルダン:アサド政権崩壊後も続く違法薬物密輸との戦い

概要 ヨルダン軍は2月15日、東部にて電子誘導気球10機を用いた違法薬物密輸の試みを阻止したと発表した。気球はシリアから飛来したもので、気球及び積載物はヨルダン当局が押収したとのことである。アサド前政権末期の2018年頃からシリアはカプタゴンとして知られる合成覚醒剤(化学名は「フェネチリン」)の密輸を増加させ、その主要ルートの1つとしてヨルダンは国境管理に神経を尖らせてきた(柳谷あゆみ「アラブ連盟復帰後のシリア:違法薬物を巡る動向」中東研ニューズリポート2024年3月22日配信参照)。アサド政権崩壊後、カプタゴン生産工場、貯蔵庫の破壊が進められ、違法薬物取り締まりに向けたシリアと周辺国の取り組みが強化されているものの、今でもシリアが違法薬物流通の重要な拠点のひとつとなっている様子がうかがわれる。・・・