リポート
UAE:ムハンマド大統領がカタルを公式訪問
UAEのムハンマド・ビン・ザーイド大統領は12月5日、カタルを公式訪問した。2021年1月に対カタル断交が解消して以来、UAE首脳の初訪問となった。カタル首長府で会談が行われ、二国間関係の強化に向けた意見交換が行われた。断交解消後、UAEとカタルは関係正常化に向けた二国間協議を重ねてきており、今回の訪問により両国の対立は一応の終止符を打つことになる。・・・
UAEのムハンマド・ビン・ザーイド大統領は12月5日、カタルを公式訪問した。2021年1月に対カタル断交が解消して以来、UAE首脳の初訪問となった。カタル首長府で会談が行われ、二国間関係の強化に向けた意見交換が行われた。断交解消後、UAEとカタルは関係正常化に向けた二国間協議を重ねてきており、今回の訪問により両国の対立は一応の終止符を打つことになる。・・・
2022年12月4日、石油輸出国機構(OPEC)と非OPECの第34回閣僚級会合(OPECプラス、以下OPEC+)が開催され、生産量据え置きが決定された。今回会合は、オンラインでの開催となった。前回10月の会合は、2020年3月以来初めて実地開催された。・・・
スウェーデンがクルディスタン労働者党(PKK)のメンバーとされる男性をトルコに送還した。トルコはスウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟を承認する条件の一つとして、クルディスタン労働者党(PKK)など「テロリスト」の身柄引き渡しを求めている。・・・
11月30日、テロ組織イスラーム国(IS)は録音声明を発表、指導者のアブルハサン・ハーシミー・クラシー(以下アブルハサン)が戦闘で死亡、新指導者としてアブルフサイン・フサイニー・クラシー(以下アブルフサイン)が就任したと述べた。この発表から間もなく、米中央軍はアブルハサンが10月中旬にシリア南西部で自由シリア軍の作戦によって殺害されたとのプレスリリースを出した。第2代指導者のアブー・イブラヒームが本年2月に死亡してから9ヶ月足らずで第3代指導者も死亡するという事態は、ISが更にジリ貧の状態に陥っていることを示唆している。・・・
イスラエル占領地のヨルダン川西岸や東エルサレムで治安情勢が悪化しており、死者数が増え続けている。一方でネタニヤフ・リクード党首が連立交渉を進めているが、首相返り咲きを最優先するなりふり構わない対応で、極右政党党首が占領行政で大きな権限を持つことが確実になりつつある。それだけにいっそうの対立激化が懸念されている。・・・
トルコは2022年11月19-20日、シリア北部とイラク北部でクルド人武装勢力に対する新たな軍事作戦「鉤爪・剣」を実施した。これは11月13日にイスタンブール市内で発生した爆弾テロを引き起こしたとされるクルディスタン労働者党(PKK)およびシリアのPKK関連組織クルド人民防衛隊(YPG)への報復攻撃である。トルコ軍はこの作戦で184人のテロリストを「無力化(殺害もしくは拘束)」し、89カ所の標的を破壊したと発表した。米国やロシアはトルコに自制を呼びかけているが、エルドアン大統領はPKKの脅威を取り除くためとしてシリア北部への地上部隊派遣にも踏み切る考えを示している。・・・
アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ラーシド首相は2022年11月22日、アブダビで開催されたUAE政府年次会合において、国家10か年計画の「我らがUAEの2031年」を発表した。国家50年戦略の「UAE世紀の2071(UAE Centennial 2071)」の目標達成を見据えて、社会、経済、外交、エコシステムの4つの分野を柱とし、2031年までの国家計画を明確なものにした。同計画では、以下に記載の数値目標が明らかになっている。・・・
抗議行動を扇動しているとして、イランがイラク・クルディスタン地域に拠点を置くクルド反体制派組織に対してミサイルやドローンによる越境攻撃をエスカレートさせている。クルディスタン地域政府(KRG)はトルコとイラン両国の越境攻撃に苦慮している。・・・
『中東動向分析』(2015年7月第14巻4号)巻頭論文「2022年FIFAワールドカップに揺れるカタル ――贈収賄問題および外国人労働者問題の政治経済リスク――」期間限定無料公開中(~2022年12月18日まで)
サウジアラビアのムハンマド皇太子は11月15日から19日にかけてアジア3カ国(インドネシア、韓国、タイ)を歴訪した。G20サミットやAPECサミットといった国際会議への参加と、訪問国との二国間関係の強化という2つの目的があった。他方、19日から予定していたとされる訪日は中止となり、代わりにカタルでFIFAワールドカップの開会式に出席した。・・・
カタルで11月20日、サッカーFIFAワールドカップ・カタル大会(W杯)が開幕した。現地時間午後5時44分(日本時間午後10時44分)からアル=バイト・スタジアムで開会式が行われ、約6万人の観客が詰めかけた。タミーム・ビン・ハマド首長やFIFAのインファンティーノ会長、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子ら各国首脳級も出席し、開幕を祝った。今大会には主催国カタルや日本を含む32か国が参加し、12月18日の決勝戦までに64試合が行われる。なお開会式直後に行われた開幕初戦のカタル対エクアドル戦は、0対2でエクアドルが勝利した。・・・
エジプトにおけるCOP27(国連気候変動枠組条約第27回締約国会議)が閉会した。主な成果としては、気候変動に伴う「損失と損害」(loss and damage)に対する基金の創設のほか、COP26で合意された「石炭火力の段階的削減や、非効率な化石燃料に対する補助金の段階的廃止」を進めていくことが、現在のエネルギー危機の中においても改めて確認された。特に化石燃料に関する合意を巡っては、より急進的な主張もなされる中で、中東産油国などによる反発が影響を与えたと報じられている。・・・
11月16日、イラン南西部フーゼスターン州の治安担当副知事は、州内のイーゼという都市で「バイクに乗った2人組」によるテロが発生し、5名が死亡、10名が負傷したと発表した。同副知事の発表によれば、負傷者にはバスィージ(民兵組織)のメンバー2名と治安維持軍に所属する2名が含まれる(出所:ISNA)。・・・
米軍はイランを非難 米中央軍(CENTCOM)は11月16日、オマーン沖を航行中のリベリア船籍のタンカーPacific Zirconが15日夜、ドローン攻撃を受けたと発表し、「悪意のある攻撃」とイランを非難した。同船はイスラエル人富豪が所有するシンガポール拠点の船舶会社による運航で、オマーンのソハールを14日に出航し、ブエノスアイレスへ向かっていた。これまでの報道によると、攻撃による損傷は軽微で、けが人や石油漏出はないという。アラビア海などを航行中のイスラエルが関係している船舶に対するイランによると見られる攻撃は、昨年7月末以来、約1年4カ月ぶりである。・・・
エジプトにて開催中のCOP27に合わせる形で、オマーンとクウェートが相次いでカーボンニュートラル目標を発表した。オマーンはCOP27開催直前の10月11日、2050年までのカーボンニュートラル目標とその推進機関としてのOman Sustainability Center設立を決定した。クウェートはCOP27に出席中のサバーフ外相が11月7日、石油・ガス部門の2050年までの、国全体としては2060年までのカーボンニュートラル目標を宣言した。 GCC諸国では既に2021年10月に、UAEが2050年までの、サウジアラビアとバハレーンが2060年までのカーボンニュートラル目標を宣言しており、これでカタルを除いたGCC諸国が宣言したことになる。・・・
11月16日、イランのアミールアブドッラーヒアーン外相は記者団の質問に答え、アメリカの対応を「偽善的」であると非難した。同外相によれば、アメリカは複数の国の外務大臣を通じ、イランに対し「JCPOAの迅速な再建が必要」とのメッセージを送り続けている。同外相はまた、「アメリカとの間の直近のやり取りは、過去72時間以内に行われた」とも述べた。・・・
イスタンブールの繁華街で11月13日16時13分頃、大きな爆発があり6人が死亡、53人が負傷した。会見を開いたエルドアン大統領は「爆弾による爆発があった」と述べ、テロの可能性が高いと示唆した。トルコ政府はこの爆発事件に関する報道を規制しており、詳しい原因は明らかになっていない。・・・