研究者紹介
私は大学院でイラン近現代史を学び、2年間のイラン留学を終えてからは、フリーランスとして4年あまりイランで教育や翻訳、著述などに携わってきました。
私にとって、イランについて考えることは、国家とは、宗教とは、歴史とは、そして人間とは何か考えることです。知れば知るほど日本や世界についても普遍的な問いを投げかけてくる国、それがイランだと思っています。
現在のイランはシーア派イスラームの教義に基づく国とされていますが、1979年の革命以前には世俗的な近代国家を目指した時代があり、さらに歴史をさかのぼればスンナ派が支配的な時代や、ゾロアスター教を奉じる古代ペルシアの時代もありました。
そうした中で培われてきた高度な学術と豊かな文学や芸術は、今を生きるイラン人の民族的プライドとアイデンティティの拠り所となっています。そして、この歴史の重層性と誇り高き国民性は、現代イランの政治、経済、社会にも無視しがたい影響を及ぼしている、というのが私の考えです。
日本エネルギー経済研究所中東研究センターでも、以上のような知見を生かしながら、イランの経済・エネルギー政策を中心に、正確で深みのある分析に努めています。
経歴
- 2025 日本エネルギー経済研究所中東研究センター 主任研究員(現職)
- 2024 慶應志木高等学校 非常勤講師(現職)
- 2019-2022 日本語教育機関「日波學院」創立・運営
- 2011-2013 テヘラン大学人文学科史学科留学
- 2009-2010 駐日イラン・イスラム共和国大使館およびイラン文化センター 非常勤職員
- 2007-2009 (公財)東洋文庫 非常勤職員
- 2007-2014 慶應義塾大学大学院文学研究科 博士課程(東洋史学)
- 2003-2007 慶應義塾大学人文社会学部(東洋史学)
主な業績
- 論文論文「バローチ人武装組織とイラン・パキスタン関係:人民戦士戦線(PFF)の事例から」(中東動向分析, 2026)
- 寄稿寄稿「「停戦」でかき消されるイラン国民の声」(季刊アラブ, 2026)
- 寄稿寄稿「大規模デモが急拡大 イスラーム体制は統治の正当性を失った」(季刊アラブ, 2026)
- 業績著書『イラン人このフシギな人々』(彩流社, 2014)