中東分析・刊行物
リポート
シリア:自治勢力が政府支配下へ
政府軍がアレッポ県からラッカ県、続いてデイル・ゾール県に攻勢をかけ、自治勢力のシリア民主軍(SDF)はすべての自治機構を政府に移譲することを受け入れた。「合意」のかたちをとっているが、実質的に10年にわたる自治を終わらせる内容だ。・・・
リポート
ガザ停戦:第2段階開始宣言と現実との乖離
トランプ政権はガザ地区の停戦計画が第2段階に入ったと宣言し、関連組織の構成メンバーなどを発表した。だが不安定なガザの現実は同じで、移行期の暫定統治のという第2段階の目標が実現される見込みはない。トランプ政権はこの間、「平和評議会」を別の国際組織として発足させようとしており、「国連のライバル作り」と批判されている。・・・
リポート
米国におけるムスリム同胞団のテロリスト指定
米国務省によるムスリム同胞団のテロリスト指定 2026年1月13日、米国務省はムスリム同胞団のエジプト、レバノン、ヨルダン各支部に対するテロ組織指定を行うと発表した。米財務省との連携下で、この3カ国支部は「特別指定国際テロリスト(SDGT:Specially Designated Global Terrorist)」として指定される。ハマースへ物的援助を実施したことが指定の直接的理由とされる。また、レバノン支部は「外国テロ組織(FTO:Foreign Terrorist Organization)」にも併せて指定された。・・・
リポート
シリア:アレッポ市からクルド部隊が撤退
アレッポ市のクルド人居住地区で1月6日に始まった政府軍・治安組織の部隊とクルド部隊との衝突は、シリア民主軍(SDF)のアブディ司令官が11日、米仏英など仲介国による停戦案の受け入れを表明したことで収拾に向かっている。同日、地元の治安組織(アサイシュ)の隊員と遺体、負傷者を乗せた車列がユーフラテス川以東のシリア北部・東部民主的自治機構(DAANES)地域に到着した様子が報じられた。シャルア政権傘下の親トルコ勢力にとり囲まれつつも、一定の自治を確保してきたアレッポの試みが崩壊した。・・・
リポート
エジプト代議院で新議会の召集
新議会の招集と議長の選出 2026年1月12日、エジプト代議院(下院)の新議会が招集され、当選を果たした議員たちが新行政首都の議場で憲法宣誓を行った。その後、79歳の最年長議員であるアブラ・ハワーリーを仮議長として、議長・副議長選出の投票が実施された。その結果、中央監査機構前長官のヒシャーム・バダウィーが570票中521票を獲得して代議院議長に選出された。同氏は第一党の祖国未来党など実質的な与党勢力の支持を取り付け、野党勢力が擁立したマフムード・サーミー・イマーム議員(49票)に勝利した。なお、バダウィー議長は大統領任命枠によって代議院議員に就任している。・・・