中東分析・刊行物
リポート
サウジアラビア:3月下旬にイランを攻撃か
ロイター通信は5月13日、サウジアラビアが3月下旬にイランを秘密裏に攻撃したと、西側当局者とイラン当局者の発言をもとに報じた。この攻撃は事態をエスカレートさせるためのものではなく、むしろ鎮静化(ディエスカレート)させるためのものだったとのことであり、実際にサウジアラビアへのドローン・ミサイルの飛来数は4月8日の米・イラン間の停戦を待たずして大きく減少した。一見逆説的であるが、この3月下旬の「報復攻撃」が、現在のサウジ・イラン間の協調関係を形作った側面は否定できないだろう。・・・
リポート
イスラエル・UAE:ネタニヤフ首相が3月にUAEを訪問
イスラエル首相府が発表、UAE外務省は否定 イスラエル首相府は5月13日、ネタニヤフ首相がイランとの軍事衝突の最中にUAEを秘かに訪問し、ムハンマド・ビン・ザーイド大統領と会談したとの声明を発表した。声明は「訪問はイスラエルとUAEの関係において、歴史的な発展につながった」と述べているだけで、会談の内容や日時、場所も明らかにしていない。また伏せていた訪問を何故、突然発表したかも明らかではない。・・・
リポート
トルコ:PKK和平プロセスの壁
クルディスタン労働者党(PKK)が昨年5月の党大会で武装放棄と組織の解散を決議して1年が経った。議会に設置された特別委員会が和平プロセスの枠組みに関する提言書を出した今年2月まで議論は慎重かつ順調に進んだが、提言に沿った法整備を前に足踏みが続く。クルド側の苛立ちが募るなかで、獄中のオジャランPKK党首に「公式なステータス」を付与する議論が再浮上している。・・・
リポート
シリア:2025年3月以来初の内閣改造・県知事異動
概容 2026年5月9日付でシリア移行政府アフマド・シャルア大統領は大統領令98号、100-105号(99号の内容は現時点では報道に出ていない)の発令によって、県知事3名、閣僚2名、及び大統領府事務総長を新たに任命した。内閣改造・県知事異動の理由・意図については表明されておらず、報道機関も現況では異動の事実を述べるにとどまっている。今後、さらなる閣僚・県知事の異動がある可能性もあるが、各報道機関の「予想」よりは小さな規模での政界再編となった。・・・
リポート
トルコ:アルメニアとの関係正常化が進展、国境開放へ大きな一歩
5月4日、アルメニアの首都エレバンで開催された「欧州政治共同体(EPC)」首脳会議に、トルコのジェヴデト・ユルマズ副大統領がエルドアン大統領の代理として出席した。ユルマズ副大統領はアルメニアのニコル・パシニャン首相とも個別に会談し、両国関係について包括的な協議を行った。・・・