リポート
イラン:ラフサンジャーニ元大統領、82歳で逝く
1月8日、イランのアクバル・ハーシェミ・ラフサンジャーニ元大統領が心臓発作により急死した。享年82歳であった。米国で対イラン強硬路線を敷くと目されるトランプ新政権の発足が控える中、今後のイラン・イスラーム共和国体制の外交・安全保障はもとより、その経済・社会政策に至るまで彼の死が及…
1月8日、イランのアクバル・ハーシェミ・ラフサンジャーニ元大統領が心臓発作により急死した。享年82歳であった。米国で対イラン強硬路線を敷くと目されるトランプ新政権の発足が控える中、今後のイラン・イスラーム共和国体制の外交・安全保障はもとより、その経済・社会政策に至るまで彼の死が及…
シリア政府軍がアレッポ市の制圧を宣言した。だが、市内にはクルド勢力が支配する小さな地区が残っている。今のところ政権側はこの一画を黙認しているが、アサド政権とクルドは状況次第で変わる微妙な関係だ。両者が軍事的に敵対することになれば、アレッポのクルド人居住区は孤立する。ロシアとトルコ…
トルコ軍がシリア北部で8月に始めたシリア越境軍事作戦(ユーフラテスの盾作戦)が4カ月目を迎えた12月21日、トルコ軍はトルコ国境とアレッポの中間にある要衝アルバブでの戦闘で、「イスラム国(IS)」の自爆攻撃により兵士14人が死亡、33人が負傷したと発表した。重体だった兵士2人もそ…
米国が棄権、14か国が賛成 国連安保理は12月23日、東エルサレムを含むパレスチナ占領地におけるイスラエルの入植活動を国際法違反として、活動の即時停止を求める決議を採択した。米国が棄権したため、賛成14、反対0、棄権1で成立した。オバマ政権は任期終了の直前に、初めて国連安保理で入…
サルマーン国王を議長とする閣議は臨時会合において12月22日、2017年度予算を承認した。2017年度の財政赤字を大幅に削減する手段とともに、歳出を拡大させる計画を含む大胆な予算編成となっている。OPECの減産合意以降、原油価格が持ち直すなかで、サウジの予算編成に注目が集まってい…
トランプ氏が現政権に異例の介入 本稿「その1」で触れたように、トランプ次期大統領はイスラエル政府の要請を受け、安保理決議案を取り下げるようエジプトのシーシー大統領に圧力を加えた。さらに決議案の採決直前にも、同氏はホワイトハウスに対し拒否権を行使するよう働きかけている。次期大統領が…
12月19日午後7時5分、トルコの首都アンカラで写真展に参加していたロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使が銃撃を受け病院に搬送された。ロシア外務省はその後カルロフ大使の死亡を発表、「大使殺害をテロ行為と見なす」とした。地元メディアによると大使のほかにも数人が負傷している。 ヒ…
カラクの十字軍城址に立てこもり ヨルダン中南部の都市カラクで12月18日、武装グループが十字軍時代の城跡を襲い、警察官を銃撃するとともに観光客を人質に取る事件が発生した。犯人グループは同日中に制圧されたが、犯人4人を含む14人が死亡し、少なくとも34人が負傷した模様である。犯人を…
2016年12月18日、イエメン紛争の停戦および和平協議の再開を求める声明が発表された。これは、ケリー米国務長官がサウジアラビアを訪問し、この二カ国に加えて、他のイエメン関係国(英、UAE、オマーン)およびイエメン担当の国連特使の参加の下で協議を行った成果として発表されたもの。…
アッバーセーヤ地区での教会爆破テロ事件 12月11日、カイロ市内アッバーセーヤ地区でコプト正教会施設に対する自爆テロ事件が発生し、死者26名・負傷者約50名の惨事となった。事件ではTNT火薬12kg以上の爆発物が使用された模様。事件現場は聖マルコ大聖堂に隣接する聖ペテロ教会であり…
ソブリンウェルスファンドのカタル投資庁(QIA)は12月7日、資源トレーディングのGlencoreと共に、ロシアの石油最大手Rosneftの株式19.5%を取得することを発表した。なお、Glencoreには、QIA傘下のQatar Holdingが9.25%出資しており、Qata…
12月10日午後10時30分頃(現地時間)、イスタンブールのサッカー場付近で大きな爆発が2度発生し、これまでに少なくとも39人が死亡、155人が負傷した。死者のうち30人は警察官、7人が一般市民、残り2人が実行犯とみられる。11日、クルド系武装組織が犯行を認める声明を発表した。…
サウジアラビアのサルマーン国王は12月3日から10日にかけて湾岸諸国(UAE、カタル、バハレーン、クウェート)を歴訪した。2015年1月に国王に即位して以来、初めての湾岸諸国歴訪となり、各国で盛大に歓迎された。バハレーンではGCC首脳会議に参加し、同会議にはイギリスのメイ首相も参…
12月11日、米ボーイング社はウェブサイト上で声明を発表し、イランに航空機80機を輸出する正式契約を締結したことを明らかにした。この声明の中でボーイングは、米国政府が発行したライセンスに基づく本契約は、米航空産業に約10万の雇用を生み出すものであり、ボーイング1社のみならず、米国…
国連が支援する首都トリポリの国民合意政府(GNA)の部隊は、地中海に面する故カダフィ大佐の出身地の港町シルトの一角に立て籠もり、頑強に抵抗していた「イスラーム国(IS)」の掃討作戦を12月6日に漸く完了させた。 シルト掃討作戦の経緯 ISが本年5月6日にシルトとミスラタ間のほぼ中…
12月7日、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは、南西部のイラク国境沿いに位置するアザデガン油田、ヤダバラン油田、および南部沖合のキーシュ・ガス田の開発に向けた調査に関し、イラン国営石油会社(NIOC)子会社のとの間で覚書を締結した。シェルは本覚書に基づき、上記の3油ガス田の調査を行い…
イラク議会は12月7日に2017年度予算法案を可決した(イラクの財政年度は1~12月)。石油依存度の高いイラクは昨今の油価低迷で大きな経済的打撃を受けており、2016年度の引き続き、2017年度も緊縮財政となっている。財政が厳しいがゆえに、公務員給与の削減と人民動員部隊への分配、…
12月1日、米上院は、イラン制裁法(ISA)の10年延長法案(H.R.6297)を、賛成99、反対0票で可決した。H.R.6297は下院では、11月15日に賛成419、反対1票で可決されており、議会の圧倒的支持を受けて可決された同法案に、オバマ大統領も署名する見通しとされている。…
12月4日、ロウハーニ大統領は国会に、来年度(1396年度/西暦2017年3月21日~2018年3月20日。以下、2017年度と表記)の予算法案を提出した。イラン国営通信(IRNA)の報道によれば、2017年度予算の前提油価は50ドル/バーレルに、為替レートは1ドル=33000リ…
サウジアラビアのサルマーン国王は12月3日に勅令を発布し、へクバーニー労働社会開発相を解任した。また、諮問評議会と最高ウラマー会議を再編した。 労働社会開発相の交代 サルマーン国王は、ムフリジュ・へクバーニー労働社会開発相を解任し、アリー・ビン・ナーセル・ギファイス(ガフィース)…