リポート
トランプ米大統領、イラン核合意からの一方的離脱を発表(1)
<大統領が下した決断> 5月8日(米国東部時間)、トランプ大統領は、前日にツイッターで予告していたイラン核合意(JCPOA)に関する重大な決断として、「米国と同盟国の安全を守る」ため、同合意から離脱すると宣言した。その理由として、トランプは、従前から行ってきたJCPOAに対する批…
<大統領が下した決断> 5月8日(米国東部時間)、トランプ大統領は、前日にツイッターで予告していたイラン核合意(JCPOA)に関する重大な決断として、「米国と同盟国の安全を守る」ため、同合意から離脱すると宣言した。その理由として、トランプは、従前から行ってきたJCPOAに対する批…
<復活する制裁> 署名当事国であった米国の離脱により、核合意の生命線は、今後の展開に「懸念」を抱く欧州諸国、そしてトランプの行動に「失望」を伝えたロシアおよび中国の出方に委ねられた。だが、これらの国々が米国に対してどのような抵抗を試みたとしても、核関連制裁の復活という、眼前の不都…
UAEは4月30日、アラビア海に浮かぶイエメンのソコトラ島に軍を展開したと、複数の国際メディアが報じた。UAE側はアラブ有志連合軍によるイエメン支援の一環であると説明しているが、イエメン政府側は事前の承認がないとして、UAE軍の進駐を「侵略行為である」と非難を強めている。 UAE…
4月30日夜、イスラエルのネタニヤフ首相は、イランが2015年の核合意成立以降も核兵器開発を続けている「証拠」を、20分あまりのテレビ・プレゼンテーションで示した。イスラエル国内での放送でありながら英語で発信したことは、その放送時間帯と相まって欧米の聴衆、とりわけ米国のトランプ大…
さて、モサドが書類を入手したとされるテヘラン市南部のショウラーバード地区は、ホメイニ廟から南方に7キロほどの一角にある。さらに8キロ南進すると、2009年の大統領選挙結果をめぐる抗議行動で捕らえられた市民や活動家の多くを収監したと言われるキャフリーザク拘置所があることから分かるよ…
米国のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、4月29日、テレビ番組に出演し、北朝鮮の核放棄について「リビア方式」を適用させる考えを示した。本稿では、この核放棄における「リビア方式」について概説し、その成果と課題について分析する。 「リビア方式」とは何か 「リビア方式…
イラクで6年ぶりとなる油田開発入札が4月26日にバグダードで実施された。イラク戦争後に実施された入札は今回が5回目となる。個別交渉によって開発企業が決まる例も皆無ではないが、イラクでは原則的にこうした入札によってIOCsとの契約を結んでいる。今回は5月12日に総選挙を控えている関…
国際通貨基金(IMF)は、各加盟国の経済政策に関する国別のサーベイランスを毎年実施している。これは、IMF協定第4条に規定され、「4条協議」と呼ばれる。その際、IMFの専門家が当該国を訪問し、経済・金融情報を収集し、政府・中央銀行と議論する。2018年4月19日、IMFはオマーン…
トルコでは来年11月3日に議会総選挙と大統領選挙の同日実施が予定されているが、ここに来て前倒しの可能性が浮上している。次期大統領選挙ではエルドアン大統領支持を表明している野党・民族主義者行動党(MHP)のバフチェリ党首が17日、党の会合で早期選挙の実施を呼びかけた。これに対しこれ…
米英仏3カ国によるシリア攻撃を受けて、4月14日、ハーメネイ最高指導者はこれを犯罪と呼び、米英仏の首脳は「犯罪者」であると非難した。同日、ロウハーニ大統領は、ミサイル攻撃は「単なる破壊行為」であると呼び、「米国はこのような攻撃により、中東地域におけるプレゼンスを正当化したいのだ」…
4月7日に発生したとされる東グータ地区ドゥマの住民に対する「化学兵器」を用いた攻撃を受け、トランプ米大統領は、シリアのアサド政権やロシアに対して警告していた軍事攻撃を14日未明(シリア現地時間)に発動した。今回は、昨年の同時期に行った米国単独による巡航ミサイル攻撃よりも大がかりで…
シリア攻撃は「適切」 4月14日の米英仏によるシリア攻撃を受けトルコ外務省は、攻撃は「適切な対応」だったと支持を表明した。声明で外務省は、「アサド政権による関与が強く疑われるグータ地区における攻撃を前にして、人類の良心の呵責をやわらげたこの軍事作戦を歓迎する」と述べた。トルコはア…
ネタニヤフ首相:攻撃に支持表明 イスラエルのネタニヤフ首相は4月14日夕、米英仏3か国によるシリアへの軍事攻撃を支持する声明を発表した。さらに大量破壊兵器を使用し、「イランとその代理勢力に前進基地を提供している」ことがシリアを危険に陥れている、とアサド大統領を非難した。 全体とし…
4月10日、リビア東部に拠点を置く軍事組織「リビア国民軍」の総司令官ハリーファ・ハフタル(74)は、急な発作のため、ヨルダン経由でフランス・パリ市内の軍病院に緊急搬送された。ハフタルは、国軍以上に強大な軍事勢力を率い、リビアの政治権力の掌握を目指してきた。ハフタルの死亡や失脚はリ…
トルコ軍/親トルコの反体制派勢力が支配するシリア北部のアフリーンについて、ロシアとイランがアサド政権に移譲するようトルコに求めている。ロシア、トルコ、イランの3国は先に開催した首脳会談でシリアの混乱を収拾する協力関係を再確認したものの、具体的な将来像については立場を異にする微妙な…
2018年4月10日、米国ワシントンD.C.でカタル-米国経済フォーラムが開催された。本フォーラムは、前週に行われたフロリダ州マイアミを皮切りに開催され、ワシントンD.C.はフォーラム会場としては第2会場に当たる。本フォーラムはカタル経済通商省の主催で、カタル商工会議所、全米商工…
アブダビ国営石油ADNOCは4月10日、2つの海上と4つの陸上の石油・ガス開発鉱区のライセンスを入札にかけると発表した。鉱区の総面積は3万平方kmに及び、主要な海上及び陸上鉱区が入札にかけられるのは今回が初めてである。 新たな戦略の開始 ADNOCのスルタン・アル・ジャベール総裁…
カタルのタミーム・ビン・ハマド首長は4月10日、ホワイトハウスでトランプ米国大統領と会談した。カタル国営通信の報道によると、会談では二国間関係や地域・国際情勢、両国の戦略的関係の強化や協力関係の拡大について話し合われた。周辺国による対カタル断交は発生から10ヶ月が経過したが、膠着…
イランの通貨リアルの下落が続いており、4月8日の対ドル市場レートは、一時1ドル=57,000リアルとなった。3月26日に、イラン正月明けのレートが1ドル=50,000リアルを超えたとき、イラン国内ではドルの「記録的高値」が大ニュースとなった。しかし、その後わずか10日あまりで、ド…
投票結果の公式発表 4月2日、エジプト選挙管理中央委員会は大統領選挙の投票結果を発表した。スィースィー大統領が有効投票の97.08%(2,183万5,378票)を獲得して、再選を遂げた。唯一の対抗馬であるガド(明日)党のムーサー党首は有効投票の2.92%(65万6,534票)の獲…