リポート
シリアの電力供給量は回復傾向へ:大規模エネルギー事業契約も締結
概要 2011年以降の内戦と経済制裁の影響を受け、2024年12月のアサド政権崩壊時には大幅に落ち込んでいたシリアの発電容量は、シリア移行政府成立以降、発電所の修復・再稼働と電力網の修復が進み、顕著な回復を見せている。・・・
概要 2011年以降の内戦と経済制裁の影響を受け、2024年12月のアサド政権崩壊時には大幅に落ち込んでいたシリアの発電容量は、シリア移行政府成立以降、発電所の修復・再稼働と電力網の修復が進み、顕著な回復を見せている。・・・
イエメンのフーシー派系のメディアは11月9日、同国のユースフ・ハサン・マダーニー参謀総長がハマースのカッサーム旅団の指導者にメッセージを送り、イスラエルへの攻撃を停止したことを示唆した。ガザでは10月10日に停戦が発効したが、ガザ戦争を理由に続けてきた対イスラエル攻撃をフーシー派が停止したかについては確定的な情報が見られていなかった。しかし、フーシー派はイスラエルがガザ侵攻を再開すれば攻撃を再開するとしており、予断を許さない。・・・
イラクの選管は、当初の予定通り、投票日の翌日遅くに開票率99%の暫定選挙結果を発表した。現時点での選管の発表は得票数のみで、正式な議席数が発表されるのは、投票に対する異議申し立ての調査や再集計などを経て、票数が確定してからになると思われる。・・・
11月11日にイラクで議会選挙が実施された。2003年以降のイラクでは、今回が6回目の議会選挙となる。翌日に選管が発表した暫定投票率は56.11%で、大方の予想を上回る高い数値だった。この投票率が選挙結果にどのように影響するかが注目される。・・・
概要 アサド政権崩壊後に成立したシリア移行政府による人民議会選挙は2025年10月5日(日)に終了し、11月1日付人民議会選挙高等委員会(以下、高等委員会)決定79号により122人の議員の選出が発表された。複数の選挙区が治安上の問題によって選挙実施延期となったため、18人分の議席が現状では空席となった。(※選挙終了直後にBBC、アルジャズィーラ等の報道は119人選出と報じたが、後に選挙延期の対象外とされた3議席を入れていないのではと考えられる。以下の選出数の割合は122人を分母として計算した)
2025年11月2日、OPEC(石油輸出国機構)プラス(以下OPEC+)8カ国(サウジアラビア、ロシア、イラク、UAE、クウェート、カザフスタン、アルジェリア、オマーン)は、オンライン会合を開催し、12月に日量13.7万バレル(b/d)の増産を実施し、1月から3月は増産を一時停止することを決定した。・・・
10月23日、イラン中央銀行は新興銀行のひとつであるアーヤンデ銀行の倒産手続き開始と、同行のメッリー銀行への廃合方針を決定した。放漫経営により莫大な負債を抱え、マクロ経済全体に悪影響を及ぼしてきたとされるアーヤンデ銀行の倒産決定に対し、政府・国会からは歓迎の声が聞かれる。一方、長年放置されてきた同行をめぐる問題が急展開を見せた背景として、最高指導者の後継争いを指摘する識者もいる。・・・
10月23日、日本政府は、リビアの危険情報を一部改訂し、西部沿岸都市ミスラータ(ミスラタ)をレベル3(渡航中止勧告)に引き下げた。首都トリポリを含む他の地域については、引き続きレベル4(退避勧告)が継続される。・・・
クルディスタン労働者党(PKK)が10月26日、トルコ国内にいるゲリラをイラク・クルディスタン地域に撤退させると発表した。すでに一部がイラク側に移動した模様。和平交渉を実行段階に向けて一歩進め、トルコ軍・治安組織とゲリラが不用意に衝突するリスクを回避するためという。・・・
ガザ地区で停戦が発効してから17日がたつ。危ういながらも停戦は維持されているが、「戦後」体制作りはまったく進んでおらず、ハマースはすでに活動を再開している。本稿(1)では、今後のガザ統治に関する関係当事者間の立場の相違や国際安定化部隊(ISF)編制の問題などを取り上げ、(2)ではハマースによる支配再構築の動きや人道支援活動の困難さ、さらにガザが二分される危険を指摘する。・・・
11月11日に予定されているイラクの国民議会選挙まで2週間ほどとなった。現在、イラクでは街頭に多数のポスターが貼られ、活発な選挙キャンペーンが繰り広げられている。以下では、2回に分けて今回の選挙の概要と各党の立候補状況を紹介し、選挙後の組閣プロセスについて解説する。・・・
米軍主導の民軍調整センターが始動 第2段階への着手が遅れる中、ただ一つ活動を開始したのは、イスラエル南部のキリヤトガトに開設された「民軍調整センター(Civilian Military Coordination Center、CMCC)」である。CMCCは停戦発効直後にイスラエルに派遣された米中央軍(CENTCOM)の部隊約200人が運用の中心となる組織で、10月21日にはイスラエル訪問中のバーンス米副大統領がセンターを訪れ開所式を行った。CMCCはガザへの人道支援推進のための民軍協力のハブになるとともに、停戦の履行状況をモニターするという。・・・
スンナ派政党の候補者擁立状況 スンナ派政党については、首都バグダードで最大数の候補者を擁立した政党は以下の4つのみであったことから、全体的な傾向としてシーア派政党と比べると劣勢が明らかである。いずれも基本的に、首都の他は中部5県(アンバール県、サラーハディーン県、ディヤーラ県、ニナワ県、キルクーク県)が主戦場となっている。・・・
トルコのエルドアン大統領は10月21日から23日にかけて、クウェート、カタル、オマーンの中東湾岸3カ国を歴訪した。今回の訪問では、合計24件の覚書(MoU)が締結され、二国間関係の一層の強化が図られた。また、ガザ情勢への対応でも協力を確認した。・・・
10月22日、イランのアラーグチー外相は、「地域外交」をテーマとする会議に出席すべく訪れた北東部の宗教都市マシュハドにおいて、米国との「合意の機会は何度も訪れた」にもかかわらず、「米国側の妥協を許さないスタンスがその成立を阻んだ」と述べた。これに先立つ10月20日には、ハーメネイー最高指導者がトランプ大統領のイランへの言及に対する「返答」を行っており、イランとして対米協議の糸口を探る動きが続いている。・・・
南北分断が続くキプロスの北キプロス・トルコ共和国(北キプロス)で10月19日、大統領選挙が実施された。結果は中道左派で南側のキプロス共和国(ギリシャ系)との再統合に前向きなトゥファン・エルヒュルマン元首相が62.8%の得票で現職のエルシン・タタル大統領(35.8%)を大差で破り、当選を果たした。タタル氏を支援してきたトルコのエルドアン政権にとっては痛手である。・・・
ガザ和平に関する首脳会議の開催 10月13日、エジプトのシャルム・シェイフでガザ戦争の和平へ向けた首脳級国際会議がエジプトと米国の共催で行われた。会議には、共同議長を務めたスィースィー大統領とトランプ米大統領に加え、マクロン仏大統領、スターマー英首相、トルコのエルドアン大統領、カタルのタミーム首長、インドネシアのプラボウォ大統領など29カ国の首脳・代表に加え、グテーレス国連事務総長やコスタ欧州理事会議長など国際機関のトップも参加した。日本からは岩井文男駐埃大使が出席した。紛争当事者のイスラエルとハマースは参加しなかった。開催地のシャルム・シェイフはシナイ半島最大のリゾート地で、2022年のCOP27会議など多くの重要な国際会議が開催されてきた都市である。・・・
クルドが牽引する自治勢力の諸機構を国の新体制に統合する協議が難航している。10月5日の人民議会選挙は、ドルーズ派地域とともに、自治地域で「延期」となり、6日にはアレッポ市内でクルド部隊と政府軍が交戦した。同時期に発表された国家の祝日ではクルドの新年(ネウロズ)が除外されるなど、自治勢力と暫定政権の溝が表層化している。・・・
トランプ和平計画の第1段階に合意 イスラエルとハマースは現地時間の10月9日未明、停戦や人質解放などに合意した。イスラエル政府による承認や調印などの手続きが残っているが、停戦が実現すれば、2年が経過したガザ戦争は大きな転換点を迎えることになる。・・・
10月4日、イスラエル軍に拿捕されたガザ支援船団の乗組員ら137人を乗せたターキッシュ・エアラインズの特別機がイスタンブールの空港に到着した。・・・