MIDDLE EAST ANALYSIS · PUBLICATIONS · 中東研ニューズリポート
シリア・ヨルダン国境の緊張:回避に向けた動き
2026年10月26日(月)、ヨルダン軍がシリア南部ダルアー県に空爆を行い、民間人に死傷者が出た。ヨルダンはこの空爆について、10月23日(金)にカラク県で発生した教会銃撃事件に関与したイスラーム過激組織「イスラーム国」(IS、ダーイシュ)の拠点を標的として実施したものと発表したが、シリア移行政府は事前通告なしの攻撃で自国の民間人を殺害したことを非難し、翌27日から両国国境のナスィーブ国境検問所を閉鎖した。この空爆に関してヨルダン側の主張とシリア側の主張には齟齬があるが、ヨルダン側が遺憾の意を表明したこともあり、シリア移行政府は10月28日(水)にナスィーブ国境検問所を再開した。また10月30日(金)にはシリアからの武装勢力潜入をヨルダン軍が阻止したとの声明が出されたが、翌31日(土)にはヨルダン軍とヨルダン国営放送が当該声明を撤回した。