リポート
イランでの抗議行動とクルドの視点
イランで20名以上の死者を出した抗議行動は取り締まりが強化され、昨年末の発生からおよそ一週間を経て鎮静したと報じられている。だがクルド人が多い西部ではこれまでにもたびたび抗議行動が繰り返されている。クルド組織が武力闘争を再開していることもあり、治安当局による取り締まりには限界があ…
イランで20名以上の死者を出した抗議行動は取り締まりが強化され、昨年末の発生からおよそ一週間を経て鎮静したと報じられている。だがクルド人が多い西部ではこれまでにもたびたび抗議行動が繰り返されている。クルド組織が武力闘争を再開していることもあり、治安当局による取り締まりには限界があ…
聖メナス教会襲撃事件 12月29日、カイロ南郊のヘルワーン市内にあるコプト正教会の聖メナス(マール・ミーナー)教会が武装勢力による襲撃を受け、少なくとも警官1名を含む9名が死亡し(11名が死亡との報道もある)、10名が負傷した。1月7日のコプト正教会のクリスマスを控え、エジプト国…
米政府による対イラン金融制裁に違反したとして起訴されていたトルコのハルクバンク元幹部に対し、ニューヨーク南部地区連邦地裁の陪審は1月3日、金融業者のレザ・ザラブ被告と共謀し、イランの経済制裁回避に加担したとして有罪の評決を下した。 ザラブ被告はすでに罪を認めて米司法当局の捜査に協…
12月24日から中東を歴訪中の河野太郎外相は12月28日、トルコの首都アンカラを訪問しエルドアン大統領およびチャブシュオール外相とそれぞれ会談した。日本の外相のトルコ訪問は6年ぶり。チャブシュオール外相は2017年6月に日本を訪問している。 トルコ訪問に先立ち河野外相は、トルコの…
カブース国王は、1月1日付けで2018年国家予算を承認する勅令1/2018を発布した。2018年の予算前提原油価格は、2017年予算比US$5アップのUS$50/Bblである。現地紙Oman Observer等の報道に基づき、2018年予算について下記の通り検討した。 経済環境…
年末12月28日にイラン北東部の都市マシュハドで始まった抗議行動は、その後一週間あまりの間にイラン各地に広まった。イラン国内の報道によれば、一連の抗議行動でこれまでに22名が死亡し、合計で1000名以上が逮捕された。1月3日には、体制支持派によるデモがイラン各地で組織され、革命防…
12月26日(現地時間)、リビア東部内陸の石油パイプラインが、身元不明の武装勢力によって爆破された。この影響でリビアは最大10万b/dの減産となる見通しで、原油相場は約2年半ぶりの高値をつけた。 爆破事件の経緯 爆破地点は、リビアの地中海沿岸から約100kmの内陸部のパイプライン…
トルコのエルドアン大統領は12月24日~27日、スーダン、チャド、チュニジアの3カ国を歴訪し、経済および安全保障分野を中心に2国間関係の強化を図った。また、アフリカ諸国では昨年のクーデター未遂事件を引き起こしたとされるギュレン運動が数多くの学校などを運営していたが、エルドアン大統…
2017年12月25日、オマーン財務省は付加価値税(VAT)導入を2019年まで延期すると発表した。一方、炭酸飲料、タバコ、エナジードリンクには2018年半ばにVATが導入される。 GCCでのVAT導入 湾岸諸国では今後、5%のVATが導入される。当初はGCC6カ国とも2018年…
カタル政府は12月12日、タミーム首長の承認を得て、2018年の予算を発表した。歳入の前提となる原油価格は2017年と同一の1バレル45ドルとしている。2017年のWTI価格は傾向的にこの価格を上回って推移したため、2018年の歳入は上方修正される可能性が高い。一方、歳出はほぼ前…
決議反対は9か国だけ 国連総会は12月21日(日本時間22日未明)、特別緊急会合を開き、賛成128、反対9、棄権35の賛成多数で、エルサレムの地位変更を認めないとの決議を採択した。米国のトランプ大統領とヘイリー国連大使が前日に、決議案に賛成した国への援助打ち切りを示唆する露骨な圧…
財務省は12月20日、2018年度予算を発表した。サウジ経済について、「サルマーン国王ならびにムハンマド皇太子の直接の指導ならびに指揮の下、経済、社会、文化レベルで歴史的かつ重大な変革を遂げようとしている」と概観した。 2018年度予算 2018年度の歳出は9,780億サウジ・リ…
米国のトランプ大統領が12月6日にエルサレムをイスラエルの首都と認定したことに対し、トルコは米政府を連日厳しく批判している。エルドアン大統領はイスラム協力機構(OIC)の臨時首脳会議を急遽招集し米政府による首都認定は無効であると訴えた。さらに17日には、「パレスチナの首都である東…
閣議決定を受けて、電力コージェネ規制庁(Ecra)は12月12日、来年1月からの電力料の引上げを発表した。Ecraは、「この手続きは我々の経済効率性を高め、非石油部門が我々の経済発展のエンジンとなり、非石油部門を強化する。それは将来世代のために天然資源の消費を合理化する」とした。…
12月12日は、米議会が核合意(JCPOA)に基づき解除、あるいは一時停止されていた対イラン制裁を、復活させるか否かを決定する期限であった。多国間合意であると同時に国連安保理にも承認されたJCPOAに基づき解除された制裁を、イラン側がJCPOAを遵守しているにもかかわらず一方的に…
「選挙公約の実行」を強調 米国のトランプ大統領は12月6日(日本時間7日未明)、ホワイトハウスで演説し、エルサレムをイスラエルの首都と公式に認めるとともに、在イスラエル米国大使館をテルアビブからエルサレムに移転すると宣言した。演説は約12分と短いものだった。 演説で同大統領はエル…
ネタニヤフ首相は「歴史的な日」と歓迎 トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認め、在イスラエル米大使館をテルアビブからエルサレムに移転すると演説したことは、中東だけでなく世界的に大きな反響と衝撃を呼んでいる。 イスラエルのネタニヤフ首相は「歴史的な日」と大歓迎し、「ほかの…
アッバス議長ら中東の政治指導者と電話会談 米国のトランプ大統領は11月5日、パレスチナ自治政府のアッバス議長への電話で、在イスラエル米国大使館をテルアビブからエルサレムに移転する考えを伝えた。またトランプ大統領は同日、イスラエルのネタニヤフ首相、ヨルダンのアブドッラー国王、エジプ…
湾岸協力会議(GCC)諸国のトップが集まる第38回GCC首脳会議は、12月5日にクウェート市で開催された。予定では首脳会議は12月6日まで続くはずであったが、二日目の日程はキャンセルされた。また会議は開かれたものの、首脳級の出席は議長国であるクウェートのサバーフ・アル=アフマド首…
サーリフ前大統領殺害 イエメンのシーア派組織フーシー派は同派の内務省を通じて12月4日、声明を出し、前月まで共闘を組んでいたサーリフ前大統領の殺害を発表した。声明は「裏切り者の民兵による危機の終了と、首都サナア全域を制圧し、首都および周辺地域、他のすべての州における安全が確保され…