OPEC総会の記録 1999年

第107回OPEC総会(1999年3月23日)

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オーストリアのウィーンで開催された第107回OPEC総会は以下等のコミュニケを採択した。

  1. .総会の議長にアルジェリアのユースフィエネルギー鉱物相を、副議長にカタルのアティヤ・エネルギー産業相を再任。
  2. 現在の石油市場の情勢に鑑み、総会は以下の通り加盟国の生産上限を決定(イラクを除く)。


    減産基礎 減産量 減産後
    産油量
    サウジアラビア 8,023 585 7,438
    イラン 3,623 264 3,359
    クウェート 1,980 144 1,836
    UAE 2,157 157 2,000
    カタル 640 47 593
    ベネズエラ 2,845 125 2,720
    ナイジェリア 2,033 148 1,885
    インドネシア 1,280 93 1,187
    リビア 1,323 96 1,227
    アルジェリア 788 57 731
    合計 24,692 1,716 22,976
    (単位:1,000b/d)


     

  3. この合意は1999年4月から発効し、1年間継続される。加盟国はこの合意を遵守することを強調する。
  4. .総会は非OPEC産油国の追加減産に感謝する。削減量は、メキシコ12.5万b/d(輸出からの削減)、ノルウェー10.0万b/d、オマーン6.3万b/d、ロシア10.0万b/d(輸出からの削減)である。これを含め、減産量の総計は210.4万b/dになる。
  5. 次回の定例総会は1999年9月22日にオーストリアのウィーンで開催。



訳者注:OPECは前回の総会で先送りにした追加減産に合意した。各国の削減率はベネズエラが4.4%、その他の国は一律で7.3%となり、OPEC10カ国全体では7.0%になる。ベネズエラは、国内事情の厳しさと、前回合意における削減率が他国と比べて高かったことが配慮された。また今回のイランの減産ベースラインについては、1998年7月からのイランの生産上限331.8万b/dが今回の新規削減の基礎となるべきであったが、これを362.3万b/dに設定した。

第108回OPEC総会(1999年9月22日)

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オーストリアのウィーンで開催された第108回OPEC総会は以下のような最終声明を発表して閉幕した。

  1. 総会の議長にカタルのアティヤ・エネルギー産業相を、副議長にベネズエラのロドリゲス・エネルギー鉱物相を選任。
  2. 2000年の理事会の会長にナイジェリアのZhawa博士を、副会長にカタルのH. Salatt氏を選任。
  3. 現在の減産遵守のレベルに満足しているが、依然として在庫水準が高いので、1999年3月の生産枠を少なくとも2000年3月まで継続する。
  4. 事務局長は後任が決まるまで、ルクマン氏が続投。実務はOPEC調査局長のガーネム氏が代行する。
  5. 次回の定例総会は、2000年3月27日にベネズエラのカラカスで開催。

 

 訳者注:前回総会後の90%近い減産遵守率を受けて、原油価格は2倍以上に上昇したが、減産合意は当初の予定どおり2000年3月まで継続されることが確認された。総会前から加盟国の間では、ナイジェリアの大統領顧問に就任することが決定していたルクマン事務局長の後任人事をめぐる動きがあったが、結局ルクマン氏の続投が決定した。



(仮訳)
財団法人 中東経済研究所