OPEC総会の記録 2004年

第129回OPEC臨時総会(2004年02月10日)

English
アルジェリアのアルジェで開催された第129回OPEC臨時総会は、以下のような声明を採択して閉幕した。

(単位:1000b/d)
旧生産枠
新生産枠
減産量
アルジェリア
782
750
32
インドネシア
1,270
1,218
52
イラン
3,597
3,450
147
クウェート
1,966
1,886
80
リビア
1,312
1,258
54
ナイジェリア
2,018
1,936
82
カタル
635
609
26
サウジアラビア
7,963
7,638
325
UAE
2,138
2,051
87
ベネズエラ
2,819
2,704
115
合計
24,500
23,500
1,000
(四捨五入などのため、誤差が生じることがある)

第130回OPEC定例総会(2004年03月31日)

English
オーストリアのウィーンで開催された第130回OPEC定例総会は、以下のような声明を採択して閉幕した。

第131回OPEC臨時総会(2004年06月03日)

English
レバノンのベイルートで開催された第131回OPEC臨時総会は、以下のような声明を採択して閉幕した。
  • 前回総会以来の市況および需給見通しを精査した結果、OPECが市場の要求に応えようとしているにもかかわらず、様々な要因によって価格が高騰していることを、OPECは懸念している。
  • 価格高騰の要因は主に、米国・中国の需要増加、地政学的緊張、主要消費国の精製・流通におけるボトルネックにある。
  • またこれら要因は、今後原油の供給不足が起こるのではないか、という根拠のない恐怖を引き起こす原因ともなっている。これが原油価格への上昇圧力となって先物市場での投機買いが増加している。
  • 現在の高油価や供給に対する懸念を考慮し、また特に発展途上国の経済成長を持続させるために、総会はOPEC加盟国の生産上限を7月1日より2550万b/d、8月1日より2600万b/dとすることを決定した。
  • 市場動向を再検討するために、OPECは2004年7月21日に、オーストリアのウィーンで臨時総会を開催する*。
  • 総会は、OPEC非加盟国の産油国・消費国に対しても、この問題に対して適切な手段をとるよう求める。
  • 次回定例総会は、2004年9月15日にオーストリアのウィーンで開催する。
(単位:1,000b/d)
現行生産枠
(A)
7月からの
生産枠(B)
増産量
A - B
8月からの
生産枠(C)
増産量
A - C
アルジェリア
750
814
64
830
80
インドネシア
1,218
1,322
104
1,347
129
イラン
3,450
3,744
294
3,817
367
クウェート
1,886
2,046
160
2,087
201
リビア
1,258
1,365
107
1,392
134
ナイジェリア
1,936
2,101
165
2,142
206
カタル
609
661
52
674
65
サウジアラビア
7,638
8,288
650
8,450
812
UAE
2,051
2,225
174
2,269
218
ベネズエラ
2,704
2,934
230
2,992
288
合計
23,500
25,500
2,000
26,000
2,500
(四捨五入などのため、誤差が生じることがある)

*訳者注:7月15日にユスギアントロ議長は声明で、8月からの50万b/d減産を確認した上で、7月21日に開催予定だった臨時総会の中止を発表した。声明文全文(English)

第132回OPEC定例総会(2004年09月15日)

English
 オーストリアのウィーンで開催された第132回OPEC定例総会は、以下のような声明を採択して閉幕した。
  • 原油価格高騰の要因には、北米、中国およびアジア諸国の急激な需要増、地政学的要因、供給余力縮小への懸念があげられ、これに投機筋の激しい動きや精製能力の不足が価格変動を増幅させた。
  • OPECが十分な供給を行ってきた結果、OECD諸国の商業在庫はほぼ通常レベルに回復し、バスケット価格を$38/b程度にまで鎮静化させることができた。
  • 今後さらに、価格を持続可能なレベルにまで引き下げるべく、生産枠を100万b/d引き上げて、2700万b/dとする。
  • 2005年の市場動向を検討するため、12月10日、エジプトのカイロで、次回臨時総会を開催する。
  • 次期OPEC議長として、クウェートのアハマド・エネルギー相を選出した。任期は2005年1月1日から1年間。


新生産枠 (A)
現行枠 (B)
A-B
アルジェリア
862
830
32
インドネシア
1,399
1,347
52
イラン
3,964
3,817
147
クウェート
2,167
2,087
80
リビア
1,446
1,392
54
ナイジェリア
2,224
2,142
82
カタール
700
674
26
サウジアラビア
8,775
8,450
325
UAE
2,356
2,269
87
ベネズエラ
3,107
2,992
115
合計
27,000
26,000
1,000
(四捨五入などのため、誤差が生じることがある)


第133回OPEC定例総会(2004年12月10日)

English
 エジプトのカイロで開催された第133回OPEC臨時総会は、以下のような声明を採択して閉幕した。
  • OPEC諸国が十分な供給を行った結果、原油価格は歴史的高騰から下落し、商業在庫も積み増した。現在の原油価格は市場のファンダメンタルを反映したものとなっている。
  • 在庫が通常レベルに戻り、価格も冬期を前に沈静化したため、総会は現行生産枠を据え置くことを決定した。
  • 消費国に対して十分な量の供給を行うことを約束するが、原油価格が下落するのを防ぐため、OPECは2005年1月1日より現在の実質生産量より100万b/d減産する。これは、OPECが市場の需要にこたえて、2004年に生産枠を超えて生産を続けていたものである。
  • 市場動向検討のため、次回総会(臨時)を2005年1月30日、ウィーンにて開催する。また、通常総会は3月16日、イスファハン(イラン)にて開催する。
  • 次期事務局長には、次期議長のアハマド・クウェート石油相が、2005年1月1日よりその任に就く。
訳者注:IEAによれば、2004年11月のOPEC10の生産量は2757万b/dである(Oil Market Report, 2004.12)。減産は超過生産を行っていたサウジ、UAE、クウェートなどが対象であり、枠を超えていないイラン、インドネシアなどは対象外となっている。詳しくは「OPEC総会は100万b/dの実質減産を決定」を参照。

(仮訳)
財団法人 中東経済研究所