(速報、2000.02.16)

 


サウジは、アラビア石油利権更新に関する提案を受け取っていない

al-Hayat, 2000.02.16
リヤード発ムハンマド・アル・ヤーミー記者

 サウジ政府に近い筋(単数形)は、クウェートとの間で分割している地帯における同社の利権更新問題について両者の協議が頓挫した後、(サウジ)石油相がアラビア石油株式会社からいかなる新しい提案も受け取っていないことを確認した。

 同筋は昨日(2/15)、本紙に対し、「我々が知る限り、本件について進展はない」と語った。

 サウジに鉱山鉄道を建設する件について、サウジと合同調査を実行する目的の会社設立を提案しているとの日本の新聞報道について、同筋は、「アラビア石油の小長啓一社長はそのような提案を提出していない」ことを明らかにした。

 アラビア石油筋は、東京で配信された新聞報道についてコメントすることを拒否した。

(以下、鉄道運営に関する世銀レポート、鉄道がサウジの鉱工業の発展に寄与するなど、過去の記事と重複する4段落を割愛)

 日本はこれまでのところ、(クウェートとの間で)分割されている地帯において40年近く与えられてきた同社の石油利権更新について、サウジを満足させることに失敗している。利権は2月27日に終了する。


(翻訳:伊丹 和敬)