(速報、2000.02.05)
Saudi
Aramcoが中立地帯での石油生産を準備している
al-Hayat
2000.02.05, p. 1(中程)
アル・ジュバイル発サアド・アル・ガーミディー記者
Saudi
Aramco社は、サウジ政府が、2月27日に終了するところの、アラビア石油株式会社に与えられた石油利権の更新拒否を決めた場合、サウジとクウェートの間にある中立地帯における石油生産活動の統括を準備している。
本紙の情報筋は、「Saudi
Aramco社には、その地帯における生産活動管理を極めてスムースに実行することが可能な自国の技術力、能力、ノウハウがある」と語った。
同筋は、「両国が利権更新に向けた提案と条件を提示したあと、サウジと日本の政府間交渉において、現在までのところ新たな進展が伝えられない」と指摘した。
サウジ政府は日本に対し、利権更新の見返りとして、総工費約20億ドルの鉄道建設への投資を要求した。日本はサウジに対し、鉄道建設への融資提供と、王国への日本の投資増額を提案した。東京は、今後10年間で40億ドルに達する投資を提案したと伝えられている。
同筋は、日本が、その多くは採算性のある投資計画(複数)の獲得に失敗した場合、サウジは、Saudi
Arambcoに代表されるように、生産を統括する代替社を有していることから、交渉におけるサウジの立場のほうが強いとみなしている。
(翻訳:伊丹 和敬)