(速報、2000.01.16)

 

経済協力に関する日サ協議
ヌアイミー大臣「我々は王国開発の必要性に照らし合わせてアラビア石油の利権についてまもなく合意することを希望する」

al-Riyadh, 2000.01.16
政治面
リヤード発アキール・アル・アンズィー記者、サウジ国営通信(SPA)

 アリー・イブラーヒーム・アル・ヌアイミー石油鉱物資源大臣は昨日(1/15)、リヤードにある役所の大臣室で、日本の深谷隆司通産大臣と会談を行った。

 会談では両国に関係する多くの問題が協議されたが、特に石油鉱物資源問題、とりわけ王国と兄弟国クウェートとの間で分割されている地域で操業しているアラビア石油株式会社の利権協定について協議された。

 協議の中で、石油鉱物資源相は、利権協定問題が王国と日本の双方にとり重要であると強調した。また彼は、王国と日本の双方に利益をもたらし、同時に、経済分野への外国投資増加のように、二大聖地の守護者ファハド・ビン・アブドゥル・アジーズ国王陛下と皇太子殿下(2人に神のご加護あれ)の政府が推進しているところの王国開発の必要性を反映するような形で、利権問題について日本側と間もなく合意することを希望すると表明した。

 アル・ヌアイミー大臣はサウジ国営通信(SPA)への声明の中で、サウジ日本関係は、過去50年ものあいだ多くの前向きな発展を目撃し、その成功は多くの二国間合弁事業を通じて確固たるものとしてきたことに言及し、二国間関係は堅固であると特徴づけられると確認した。

 大臣は、日本はサウジアラビア王国にとり特に重要な通商相手とみなされると語った。

 会談には、アブドゥル・アジーズ・ビン・サルマーン・ビン・アブドゥル・アジーズ王子石油鉱物資源省石油担当補佐、アブドゥル・ラフマーン・ビン・ムハンマド・アブドゥル・カリーム同省会社問題担当補佐、ウサーマ・タラーブルスィー大監査官(Comptroller)および石油鉱物資源省の高官多数が同席した。

 日本側からは、日本大使、大臣随行団が参加した。

 また、ハーシム・ビン・アブダッラー・ヤマーニー博士工業・電力大臣が昨日(1/15)、役所の執務室で日本の通産大臣閣下と協議を行った。双方は、両国の利益にかなうべく協力関係の絆を強化する目的で、工業と電力の分野において二国間関係を増大させる手段について検討を行った。

 日本側は、王国の工業プロジェクトへの投資増加、および鉱業のためのインフラ計画への参加とその多角化を提案した。これらは、王国が現在力を入れている投資環境(整備)を活用したものである。

 会談には、ムハンマド・アル・ムスリム・サウジ投資サービス事務所長、アブドゥル・ラフマーン・アル・トゥワイジリー工業・電力省電力担当補佐、サーリフ・アル・フサイニー同省工業担当補佐、ムハンマド・アル・マーディーSABIC副総裁、アフマド・アブドゥル・アーリー大臣室顧問が同席した。

 ウサーマ・ビン・ジャアファル・ファキーフ商業大臣は昨日(1/15)、役所の執務室で日本の通産大臣閣下と会談した。会談の中で、両国の友好的な絆と経済通商関係、その強化手段、およびWTOへの王国加盟に関して現在進められている協議の道筋について検討がなされた。

 日本の大臣は、様々な分野で王国と日本の関係が進展していることに満足の意を表明し、それを最大限発展させる意向であることを確認した。

 また彼は、サウジが中東地域における最大の経済であることに鑑み、王国のWTO早期加盟を日本が強く支持すると強調した。

 王国と日本の間の西暦1999年における通商関係は、331億リヤール以上である。

 また同様に、ハーリド・ムハンマド・アル・クサイビー計画大臣と郵政副大臣が、日本の大臣と会談し、二国間関係について協議した。


(翻訳:伊丹 和敬)