(速報、1999.11.21)
アラビア石油利権更新は年末と年初の間に決断が下される
ジッダ発ナーディヤ・シャイフ記者
al-Hayat. 1999.11.21, p. 11(経済面)
サウジ石油筋(複数)は、サウジと日本の間で行われているアラビア石油株式会社(アル・カフジー)の利権(交渉)の結果発表は、12月の終わりか「新年まで」遅れると予想した。同筋は、両国の間で妥結が遅れ、交渉が続いている最も重要な理由の一つとして、片方の利益を損ねることなしに、双方が満足のいく中庸の解決を模索するとの希望があると明らかにした。
サウジ側が、鉄道拡張プロジェクトに加えて、地域への日本の投資増加を条件として固執しているにもかかわらず、交渉は良い方向に向かっている。日本側は、こうした条件を不十分であると見ており、日本は別の選択肢(複数)を提案した。そのうち最も重要なものは、アル・カフジー地域での空港プロジェクトである。
日本の状態は実際、改善し始めた。サウジが満足する合意に達しない場合、ぎりぎりの瞬間までサウジが固執したところの、(アラビア石油をはずし)代替社(を採用する案)が存在し続けたにもかかわらず、契約更新に向けて物事が動き出すことを確認するものであった。
日本側が提案したプログラムには、アラビア石油従業員、労働者用の住宅団地と付帯施設の拡張、また石油産業やそれに関連する全ての分野における集中職業訓練にはじまる各種サービスの拡張が含まれる。
Saudi
Aramco社は、以前、最も可能性の高い代替社であるとして強引に(交渉に)介入したあと、最後の段階では第三者として介入することを検討した。
(冒頭の)同筋は、サウジ側は、(サウジ・日本関係を)「ほかと置き換えることができない」と表現し、石油投資分野でサウジ・日本関係が継続する必要性に満足していることを強調した。また、サウジ側が交渉の場で要求したところの、健全な通商関係の存在を伴う両国の経済関係深化は、気づかないふりをするのが不可能であるとも強調した。