(速報、1999.11.10)

アラビア石油利権更新交渉は明確な結果に達しなかった


ジッダ発ウマル・ジュスティニーヤ記者
al-Hayat, 1999.11.10, p. 11(経済面)

 日本とサウジの交渉団は昨日、サウジとクウェートの間で分割している地帯にあるアラビア石油株式会社の利権更新交渉の、最終段階のラウンド(交渉複数)を、明確な結果に達することなしに終えた。利権は来年2月に終了する。

 日本代表団は、サウジ代表団と2度の実務協議を行った。第1回目は月曜に始まり、2回目は昨日(火曜)に終わった。情報筋が本紙に語ったところによると、「日本代表団は、いまだに前回のサウジ提案(複数)を検討している」という。

 サウジ側が、今月(11月)の残りの期間に日本代表団が提示した提案(複数)を検討することが予想される。

 両代表団は今月末、交渉段階の最終見解を調整し、両国が達した結果を発表するため、再会すると思われる。

 ある石油専門家は本紙に対し、交渉長期化と、1年余りにわたる前進、後戻りの繰り返しに関する解説として以下のように述べた。交渉段階の長さは、必ずしも一方が(交渉から)身を引くことを意味せず、(交渉過程から)最大限の利益を引き出すことを意味する。これは、交渉相手には分かり切ったことであり、従ってあと数回やりとりがあると予想される。


(翻訳:伊丹 和敬)