(速報、1999.09.16)

 


中立地帯の利権更新委員会が来週、最終会合を開く

ジッダ発アル・ハヤート編集部
al-Hayat 1999.09.16, p. 11(経済面)

 サウジ石油省の信頼できる筋(複数)は本紙に対し、サウジ側における利権延長を検討する委員会が来週リヤードで、契約を更新するか否かについて、最近提示されたものを綿密に検討するための最終的な会合を開く、と語った。

 同じ筋は、サウジ政府がアラビア石油の代替会社(複数)に提示し、彼らに利権を与える方向性については、明確にすることを避けた。また、同筋は、選択肢はあるものの、代替(社を探す)ファイルはまだ開かれていないことを確認した。

 同筋は、サウジと日本の両国は、契約における双方の利益を検討しており、従って、遅れることはないと強調した。同筋は、特に、日程が決まっている次回交渉において両者の利益が一致すれば、今年の年末までに基本合意に達する可能性があると示唆した。

 石油部門のサウジ筋は昨日(ロイター電)、サウジ側は、同国とクウェートの間にある中立地帯の利権更新を見る前に、日本が鉱山鉄道に10億ドル以上を投資するよう、なお固執している、と伝えた。

 日本の商業大臣(通産相)は、アラビア石油株式会社の利権を「海外における最も重要な日本の石油プロジェクトである」と表現している。

 アラビア石油株式会社は、サウジ政府と日本輸出石油株式会社の合弁で、サウジとクウェートの間にあり両国が利権を分け合う中立地帯で操業している。生産は1961年に始まり、操業の本部はサウジのアル・カフジー町にある。サウジ側のArabian Heavyを約30万バーレル生産できる。同社はサウジ、クウェートと交渉を続けており、サウジ閣議がヒシャーム・ナーズィル前石油相に日本との利権延長交渉を一任してから、サウジ側との利権更新交渉は約5年目に入っている。

 昨年アブダッラー皇太子が訪日して、交渉は進展した段階に到達した。

 日本側は、交渉は停滞していないが、両国共通の利益を強調し、日本とサウジの会社(アラビア石油)の期限に関する交渉の最終段階における両国の問題解決を前にしており、日本の責任者が本紙に語ったところによると「微妙」である、と明らかにした。


(翻訳:伊丹 和敬)