(速報、1999.07.12)
サウジアラビア:カフジー油田利権の決定発表は9月
ロンドン発行アラビア語紙al-Hayat 1999.07.12, p.
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ジッダ発ナーディヤ・シャイフ記者
国際石油業界は、サウジ・日本間にあるアラビア石油株式会社(カフジー)の利権契約に関する決定を待っている。関係筋(複数)は、決定発表の予定は、今度の9月を超えることはないと語った。
決定は次の2つの選択肢に限られる。第1は、サウジに大幅に有利になるという条件付きで日本側のために更新することである。第2は、破棄して、それに代わるものを目指すことである。
サウジ石油マーケット筋(複数)は本紙に、現在サウジと日本の間で行われている交渉において、利権契約が破棄された場合に最も近い代替という観点で、Saudi
Aramco社が、強い側(side)になったと語った。
サウジがその他の選択肢(複数)を探しているが、サウジは、サウジ人労働者の訓練や地域開発の分野、とりわけ従業員とメンテについて、当該社がカフジー地区における関わりを増加させるなど、日本側がサウジ産業分野により多くの投資を投入するコミットメントを期待している。
サウジは、自国と日本との間に戦略的関係の存在を望んでいる。なぜならば、経済関係は物と資本のやりとりを必要とし、また同時に自国産業部門の発展を望んでいるからである。
アラビア石油は、日本経済の石油面について最重要とみなされており、関係する石油専門家(複数)の中には、日本国と世界の他の国との関係(=国家レベルの関係)に等しいとする人もいる。そのため、日本が、サウジとの契約更新に向けて努力するよう期待されている。
サウジの石油鉱物資源省は、契約更新がなされない場合に(利権を)与える代替社を検討することに加え、そのような可能性に備えて検討チームを編成した。
サウジの石油専門家(複数)は、クウェートは、サウジが到達した結果を受け入れ、サウジのあとに独自の決定を下すと見ている。ただし、クウェートと日本との契約はまだ契約は有効であり、2003年初めに契約は終了する。
カフジーは、サウジとクウェートの間にある中立地帯で、30万b/dの原油を産出する。アラビア石油の資本金は2億1400万ドルで、日本側がその80%を、残りをサウジとクウェートが半々ずつ所有する。
(翻訳:伊丹 和敬)