保坂 修司 (ほさか しゅうじ)

理事、センター長

専門分野・担当国

ペルシャ湾岸地域近現代史、中東メディア論

紹介

慶應義塾大学文学部、同大学院文学研究科修士課程を通して東洋史、とくに中東の歴史を勉強してきました。そのなかでもペルシア湾岸地域の近現代史、とりわけ19世紀から20世紀前半の天然真珠採取経済の衰退から石油発見までの歴史に関心があります。クウェート、サウジアラビア、エジプトに居住していた経験があり、在クウェート日本大使館で勤務していた1990年8月には湾岸危機に遭遇、「イラクの客人」(人質(?))として4か月間バグダードから出られなくなるという稀有な体験をしました。 日本エネルギー経済研究所中東研究センターでは、中東全体を見渡すほか、個人的には湾岸地域を中心とする現代アラブ諸国の政治・経済をフォローしながら、ジハード主義の思想や運動、中東メディア論、ゲームやマンガ等のポップカルチャーなど、日本ではあまり注意を向けられなかった分野も研究対象にしています。
2021年5月に日本中東学会会長に就任しました。

軽めのエッセーですが、「イスラームの現在形」『ニューズウィーク日本版』「世界展望~プロの目(中東)」『日経ビジネス電子版』、「中東万華鏡」『原子力文化』という連載をもっています。

おもな著書に『乞食とイスラーム』(筑摩書房、1994年)、『サウジアラビア——変わりゆく石油王国』(岩波書店、2005年)、『新版オサマ・ビンラディンの聖戦と生涯』(朝日新聞出版、2011年)、『イラク戦争と変貌する中東世界』(山川出版社、2012年)、『サイバー・イスラーム——越境する公共圏』(山川出版社、2014年)、『ジハード主義——アルカイダからイスラーム国へ』(岩波書店、2017年)などがあります。

趣味は巡礼で、これまで坂東33観音、秩父34観音、西国33観音の日本百観音を制覇し、四国遍路も結願しました。今は、趣味と実益を兼ねて、日本各地の即身仏(ミイラ)や油田を巡る旅をつづけています。

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Twitter: @shuji_hosaka